プレミアリーグ第30節のトッテナム戦、ブライトンは複数の「疑惑の判定」の末に１-２の敗北を喫し、後に審判統括組織「PGMOL」から誤審に対して今季３度目の謝罪を受けるという異常事態に見舞われた。

【動画】誤審が明らかになった三笘の幻のPKシーン 　17分に三笘薫がアレクシス・マク・アリステルからのパスをトラップし、ダイレクトでゴールネットを揺らすも、これがVARでハンドと判定されて無効に。しかし、トラップ時のボールはルール上ではハンドとはならない胸、もしくは肩、上腕の上部に当たっているように見えた。また、ゴールを取り消されたのはこれだけでなく、56分にはダニー・ウェルベックのシュートがマク・アリステルに当たって軌道を変え、GKユーゴ・ロリスの牙城を崩したが、これもハンドと見なされている。

　一方、71分に三笘が敵陣ペナルティエリア内で浮き球を捌いた直後、寄せてきたピエール＝エミル・ホイビェアに足首あたりを踏みつけられたが、スチュアート・アトウェル主審はノーファウルと判断し、VARも動かず。さらに、終盤にルイス・ダンクがクレマン・ラングレにエリア内で“明らかに”ユニホームを引っ張られて倒れた際にも、PKが与えられることはなかった。

　ブライトンがPGMOLのハワード・ウェッブ氏から謝罪を受けたのは、三笘へのファウルが見逃された場面だったが、チャンピオンズ・リーグ（CL）出場権をめぐって僅差で熾烈な争いを展開しているブライトンにとっては、勝点を積み重ねる大きなチャンスを奪われたことに間違いはない。

　多くのメディアや関係者が審判、統括組織、そしてプレミアリーグに対して不満や怒りをぶつけている中、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』も「無能な“役人”がブライトンの良さを覆い隠している」と題した記事で批判。「ブライトンはトッテナムを圧倒するパフォーマンスを発揮するなど、サッカーでは最高の時を過ごしているが、これに試合関係者の無能さが影を落としている」と指摘している。