現地時間４月23日、ジュピラー・プロリーグのレギュラーシーズン最終節が行なわれ、サークル・ブルージュ（以下ブルージュ）は３-２でズルテ・ワレヘムを下した。

【動画】決勝弾の起点となった上田綺世のドリブル突破！ 　逆転でのプレーオフ（カンファレンスリーグ・グループ）進出を狙うブルージュは、敵地ながら先手を取って６分にユーゴ・シケが先制ゴールを決めると、８分にはスローインからのプレーで上田綺世が今季リーグ18点目をゲット。しかし、勝てば降格圏脱却のワレヘムの反撃に遭って68分までに同点とされる。70分にもゴールネットを揺さぶられるも、VAR検証でオフサイドとして無効に。このピンチをしのぐと、83分にティボ・ソマーズの値千金のゴールが決まり、リードを最後まで守り切った。

　来季の欧州カップ戦出場に望みを繋いだ一戦、上田は前述の通りスローインから、これをペナルティエリア内で受けたヤン・グボーのパスを受け、ダイレクトでゴール右隅に流し込んで先制点を決め、得点ランキングで２位に浮上。首位まであと１点に迫り、前半終了間際にPKのチャンスを得て、ゴール上段に決めたが、軸足を滑らせた状態でのインパクトがダブルタッチだったと判断されたようで、不運にも無効とされる。しかし、83分には自身のドリブルがチームの得点に繋がり、勝利に貢献することとなった。

　クラブ公式サイトは、彼のゴールシーンを「ソマーズとシケによる攻撃の後、オリビエ・デマンが敵陣深くにボールを送り、これがグボーに渡ったが、シュートは成功せず。しかし幸運にも、上田がこの若いフランス人選手を助け、２-０とするゴールを決めた」と伝えている。

　現地メディアの報道を見ると、日刊紙『La Libre』は、「上田は難なくゴールを決めて、チームのトップ８入りとワレヘムを降格に追い込むのに貢献した」と報じ、サッカー専門サイト『Voetbalprimeur』は「ワレヘムの（降格回避のための最低条件である）勝利は、開始８分でほぼ不可能であることが判明した。上田が素早く２点目のゴールを奪い、リードを広げたからである」として、彼のゴールの重要性を強調した。