今季ここまでのラ・リーガで、最も健闘しているクラブといえば、一時はバルセロナ、レアル・マドリーに次ぐ３位の座を長くキープし、現在はアトレティコ・マドリーに勝点３差の４位につけているレアル・ソシエダだろう。

【動画】古巣レアル・マドリーを相手に躍動した久保建英のプレー集 　スポーツ専門サイト『sportskeeda』は、「世界で最も競争の激しいサッカーリーグのひとつで、最も才能脳ある選手が何人もいる」リーガにおいて、「ベストチームとそれ以外を分けるのは、アウェーマッチでの記録だ」と主張し、敵地での試合で好成績を収めた上位５チームのひとつとして、このバスクのクラブを取り上げている。

　26節終了時点で、ソシエダは全13試合のアウェーマッチにおいて８勝２分け３敗・20得点12失点という成績を残しており、これはリーガの順位同様に４位相当のもの。ちなみに上位５位の顔ぶれと順位は同じだが、特筆すべきは、ソシエダがホームの成績では６勝４分け３敗・15得点12失点で７位に止まっていること（他の４チームは変わらず）で、敵地での成績の良さが際立つ。

　このような特徴を有する「チュリウルディン」について、同メディアは「技術と若々しいエネルギーの見事に融合」とポジティブに表現し、「アレクサンダー・セルロト、久保建英、ブライス・メンデス、マルティン・スビメンディといった選手は今季、常に安定したパフォーマンスを発揮している。イマノル アルグアシル監督の下、彼らは忍耐強く、そして彼らのブランドでもあるポゼッションに基づいた正確なプレーを見せており、完璧なアウェーでの成績を記録している」と、ここまでを評している。

　また、「ソシエダの最強の資産は、FWに比べてゴールへの貢献度が高い中盤だ」とも指摘しているが、チーム最多の９得点（公式戦13得点）を挙げているストライカーのセルロトに続くのが、７得点のアタッカー、ブライス（公式戦10得点）、そして５得点の久保だ。後者は２トップの一角としての出場が多いが、その動きはFWの枠にとどまっておらず、ブライス同様にリーガでは３アシストを記録するなどチャンスメイクにも秀でており、同メディアのいう「最強の資産」のひとつに含まれると言えよう。