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海外サッカー

「フェラーリからポンコツ車へ」と酷評のセルティック…古橋亨梧は得点も「チームを勢いづけられず」、CB起用の岩田智輝には厳しい評価

THE DIGEST編集部

2023.05.22

セント・ミレン戦では対照的な評価となった古橋(左)と岩田(右)。(C) Getty Images

セント・ミレン戦では対照的な評価となった古橋(左)と岩田(右)。(C) Getty Images

 現地時間5月20日に行なわれたスコティッシュ・プレミアシップ第36節で、セルティックはセント・ミレンと2-2で引き分け。2試合連続未勝利(1分け1敗)は、今季の国内リーグでは初のことである。

【動画】旗手からのパスで見事な抜け出し! 古橋の今季31点目(0分33秒~)
 ホームでの一戦、4分にロングボールからの速い展開で先制を許したセルティックは、14分に岩田智輝の後方からの縦パスを受けた旗手怜央が古橋亨梧にラストパス。現在、リーグの得点ランキングの首位を快走するストライカーは躊躇なく右足を振り抜き、ゴール左上段に叩き込んで同点とする。しかし39分に再びゴールネットを揺らされ、VAR検証でもオフサイドが認められずに勝ち越しを許すと、以降はなかなか追いつけず、81分にようやくカラム・マグレガーのミドルが決まり、勝点1を分け合った。

 すでにリーグ優勝を決めており、今季最後の目標は6月3日のスコティッシュカップ決勝(対インバーネス)に定まっているということもあるが、今季これまでに4度対戦して全勝、しかもそのうち3試合は4点差をつけた相手に常に先行を許して引き分けたことで、スコットランドの大手日刊紙『THE SCOTSMAN』は「セルティックはフェラーリから“ポンコツ車”に変身した」と酷評したが、その中で日本人選手にも言及し、「この試合で唯一残っていたこれまでのセルティックの要素といえば、古橋の決定力だった」と綴っている。

 しかし、続けて「スコットランドPFA年間最優秀選手でさえ、今季公式戦31点目となる素晴らしいゴールを決めてもなお、チームを勢いづけることはできなかった」という厳しい結論。また、この試合ではMFではなく、初のCBで起用された岩田に対しては「アイブロックス(前節のレンジャーズ戦)での小林友希の苦戦に続き、岩田をCBとして試すのはリスクが高いように思われた。そして、それは即座に試合に影響を及ぼした」として、1失点目に繋がった右SBアンソニー・ラルストンとの“ニアミス”に触れた。

『THE SCOTTISH Sun』紙も、「4分の(セント・ミレンの)GKトレバー・カーソンのパントキックからの攻撃は、岩田とラルストンにとっては(対応が)容易なもののはずだったが、代わりに彼らは狼狽。彼らの間に意思疎通は存在せず、ラルストンのミスタッチからカーティス・メインにゴールを許した」「日本のエース――主にMFとして認識されるも、母国ではその多才さで知られていた――が、その本性を明らかにするまでそう時間はかからなかった」と、こちらもネガティブな評価を下している。
 
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