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久保建英、アトレティコの防御網に苦戦… 名将シメオネも最大限の警戒で「クボ相手に素晴らしい仕事をした」とマンマーク役に賛辞

THE DIGEST編集部

2023.05.30

アトレティコ戦は不発に終わった久保。シメオネ監督も最大限の警戒を見せていた。(C) Getty Images

 現地時間5月28日に行なわれたラ・リーガ第37節、レアル・ソシエダは1-2でアトレティコ・マドリーに敗れた。

【動画】アトレティコの防御がえげつない…久保建英は随所に光る技術も
 37分にアントワーヌ・グリエースマンのカットインからのシュートで先制を許し、73分には見事なカウンターからナウエル・モリーに2点目を奪われたバスクのチームは、88分にアレクサンダー・セルロトが相手ディフェンスラインを抜け出して1点を返すも、反撃はここまで。しかし、今節で4位が確定したことで、来季のチャンピオンズ・リーグ(CL)出場が決まった。

 久保建英はこの試合でも右ウイングとして先発出場を果たし、71分までプレー。徹底マークを受け、ボールを受けると複数の相手選手に囲まれてしまう状況では見せ場を創れず、ボールタッチ41回、パス25本(成功率72%)、ドリブル4回(成功3回)、シュートなしというスタッツを記録するに止まった(データサイト『Whoscored.com』より)。

 それでも、試合後はチームとして目標としていたCL出場権を手にしたことで喜びを示し、SNSにもその旨を投稿した背番号14については、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督が最大限に警戒し、セルヒオ・レギロンをマーカーに抜擢したことを試合後のインタビューで明かして、「ソシエダが持つ優れた攻撃ルートを全て封じようとした。レギロンはこれまで出場機会に恵まれていなかったが、クボ相手によく守り、素晴しい仕事を果たした」と語っている(マドリードのスポーツ紙『MARCA』より)。

『MARCA』紙は久保について、「ほとんど右サイドで突破が見られなかった」として3点満点の採点では他のほとんどのチームメイト同様に「1」止まり。同メディアはまた、アトレティコの視点から「久保に対して非常に優れたプレーを見せていた(CBの)ホセ・マリア・ヒメネスがソシエダのカウンターを遮断。アウェーチームは活気のない攻撃を強いられた」と綴った。

 同じマドリードのスポーツ紙『AS』は、個別評価において「ラ・レアルの最もテクニックに優れた選手はこの日本人だったが、試合に影響を与えるには程遠かった。アトレティコの守備陣は、迅速に彼に対処する方法を知っていた」と綴り、やはり久保が封じ込まれたことを示している。
 
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地元紙も10点満点で「3」の厳しい評価に