文字通りの熱戦が繰り広げられたカタール・ワールドカップは、決勝でフランス代表をPK戦の末に撃破したアルゼンチン代表による36年ぶりの世界制覇で幕を閉じた。
【動画】世界中から非難殺到！ 英国人エディターが作ったゴミ拾い「逆再生ムービー」

　約１か月間の各国のスターたちの争いには世界中が熱狂。ピッチ内外でさまざまな話題がクローズアップされた。そのなかで大会が終わってからも称賛を浴び続けているのが、日本サポーターによるゴミ拾いのシーンだった。

　サムライブルーのサポーターたちが起こした行動は世界に輪を広げた。

　このカタール大会では多くの日本代表サポーターたちが、試合後にスタンドでゴミを拾い集める姿が目撃され、海外で小さくない話題となった。森保ジャパンが戦った４試合以外にもそうした振る舞いを続けた日本人に触発された各国のサポーターも多く、フランス、モロッコ、ガーナ、サウジアラビアなども追従した。
  　大会期間中から各国メディアで取り上げられもした日本人による清掃活動。いまも現地で行動を起こした彼らへの賛辞は続いている。英紙『Guardian』は大会中にトピックとなった名場面を振り返る企画において「日本のサポーターによるゴミ拾いは最高の文化だ」と言葉を送った。

　また、『Guardian』は大会期間中に英国人の動画クリエーターのアンディ・ハー氏が作成した“逆再生動画”にもクローズアップ。これは日本人がゴミを拾い集めるところを逆再生し、まるでゴミを捨てているように見せたもの。SNSで公開された当時も小さくない批判を受けていたが、同紙は母国内から出回った悪質な動画について、「単なるお笑いのためにだけに作られた逆再生した映像も同時に拡散された。これは嘆かわしい内容だった」と糾弾した。

　一部では「ボランティアの仕事を奪う」という批判もあったというゴミ拾い。だが、世界でこれだけの称賛を受けているという事実は、日本人として誇りに思っていいのではないだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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