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久保建英、三笘薫も大貢献! ソシエダの地元人気上昇、ブライトンの世界的な知名度アップ&ファン層拡大に現地メディアが言及

THE DIGEST編集部

2023.06.21

入団1年目にして、チームの人気&戦力アップに貢献したソシエダの久保とブライトンの三苫。(C)Getty Images

 2022-23シーズン、レアル・ソシエダはラ・リーガでバルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーのビッグ3に次ぐ4位に入り、10年ぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。

 過去3シーズンで6位、5位、6位と好結果を残していたバスクのクラブが、さらなる高みに達した2022-23シーズン、本拠地レアレ・アレナでは多くのサポーターたちが熱狂的な声援を「チュリ・ウルディン」(チームの愛称。白と青の意)に贈り続ける様が印象的だったが、スペインのラジオ局『Cadena SER』は「ラ・レアル熱は高まり続ける」と題した記事で、今季のソシエダのホームゲームにおける観客動員数やファンクラブの会員数などから、このクラブの人気の上昇ぶりを紹介している。

「疑いなく、サン・セバスティアンにおいてラ・レアルは流行となっている。昨季以来、イマノル・アルグアシル監督のチームへの熱は高まり続けているが、今季、再び素晴らしいパフォーマンスが見られたことで、このムーブメントは決定的なものとなった」と綴る同メディアは、バルサ、マドリーに次いでホームでの負け数が少ないことも、ファンの支持を高めることになったと指摘した。

 今季、3万9000人強を収容できるレアレ・アレナでの試合の平均観客数は、昨季の3万人弱から3万2193人に増加し、その中で週末開催の試合のそれは3万2597人、そして3万5000人を超える試合は5試合を数えた。また、ファンクラブの会員数は前年比で4%増加して総数は3万8000人に達し、観客数に占める割合は78%に。会員募集は現在ストップしており、現時点で2752人もの入会希望者が受付の再開を待っているという。

 公式戦のホームゲーム24試合中の10試合では、早々にチケットが完売し、当日券の販売が行なわれなかったという大盛況ぶりだったが、年間チケット・ホルダーが観戦に行けない場合にクラブが1試合分を買い取って転売するシステムもフル稼働し、年間で2万7000枚が売買され、総額16万8000ユーロ(約2500万円)が会員に分配されたとのことだ。
 
 まさに、実力、結果、人気ともにうなぎ上りと言えるソシエダだが、これに大きく貢献したのが、久保建英である。昨夏にレアル・マドリーから加入し、成績、パフォーマンスともに大幅に向上させてチームに大貢献した22歳。彼がいかに優れていたかは、シーズン後の各国メディアの評価からも知ることができる。

 先日は英国の日刊紙『The Guardian』が今季のラ・リーガのベストイレブンを選定し、久保の名をダビド・シルバとともに「次点(サブ)」として挙げたが、スペインのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』や米国の大手スポーツ専門メディア『The Athletic』などは、バルセロナ、マドリーの名手たちとともに、この22歳を最も優れた11人のひとりに含めている。

 そんな彼はまた、クラブのシーズンMVPにも選出。これはファン投票によるもので、今季リーガで35試合出場・9得点4アシストを記録したアタッカーが、いかに本拠地レアレ・アレナで地元の観客に感銘を与えたかの証明でもある。さらに、17節アスレティック・ビルバオ戦(3-1)の37分にシルバの縦パスを受けてドリブルで仕掛け、マーカーのダニエル・ビビアンを股抜きでかわして決めた決勝弾が、やはりファン投票によって今季のベストゴールに選ばれ、また新たな勲章を手にした。

 その優れたパフォーマンスでチームに貢献し、ホームの観客を幾度も至福の瞬間に導いた久保だが、この夢の空間から彼自身も恩恵を受けたと言えるだろう。来季はより増加したファンの絶大な支持を受け、CLの舞台にもなるレアル・アレナで、この理想的なサイクルを維持していくことができるだろうか。
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どの試合でもスタンドには三笘を応援する日本人ファンの姿が