さて、久保同様に新天地で大飛躍を遂げたひとりに、ブライトンの三笘薫がいる。世界最高峰といわれるプレミアリーグで、しばしば主役に躍り出て、クラブ初の欧州カップ戦（ヨーロッパリーグ）出場権獲得に貢献したドリブラーは、久保同様にブライトンの人気を高めるのにも大きな役割を担ったようである。

　同クラブの専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、「今季、アルビオンは世界的に知名度を上げるとともに、ファン層も拡大された」と記述。これまで「小さなクラブであり、世界的なファンベースが存在しなかった」というブライトンが世界で最も多くの人々がテレビ観戦するリーグで快進撃を披露したことによる効果を指摘するとともに、同クラブの強さの源ともなった世界各国から補強した戦力がいずれも活躍したことで、彼らの母国からの関心が一気に高まったと訴えている。

　日本もそのひとつであり、「今季はどの試合でも、スタンドには三笘を応援している日本人のファンの姿が見られた。FAカップ準決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦をウェンブリーで観戦し、翌日にアメックス・スタジアムでシャツを買うためだけに日本から飛行機でやって来たファンもいたほどだ」と、同メディアは回想する。
  「2015年のラグビー・ワールドカップで南アフリカに衝撃的な勝利を収めた、日本のスポーツファンに愛された会場」（同メディア）をホームとするクラブの知名度アップとファン層拡大がもたらすものとして、「テレビ放映権収入が膨れ上がるだけでなく、おそらく海外でのグッズやシャツの販売収入も伸び、クラブはその恩恵を受けることになるだろう」と同メディアは綴った。

構成●THE DIGEST編集部

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