現地時間６月20日に行なわれた国際親善試合で、ブラジル代表は２-４でセネガル代表に敗れた。

　３日前のギニア戦で４-１の勝利を飾っていた「セレソン」は、中立地ポルトガル・リスボンのエスタジオ・ジョゼ・アルバラージでの一戦で、開始11分にルーカス・パケタのヘッド弾で先制するが、22分にDFのクリアが小さくなったところをアビブ・ディアッロにダイレクトボレーで決められると、52分にマルキーニョスのオウンゴールで逆転を許し、さらに３分後にはサディオ・マネの美弾が炸裂。58分にマルキーニョスのシュートが決まるも、アディショナルタイム７分にPKをマネに決められて万事休した。

　３月のモロッコ戦（１-２）に続いてのアフリカ勢相手の敗北となったが、同大陸のチームに４点を与えたのは史上初。昨年末のカタール・ワールドカップでもグループリーグでカメルーンに０-１で敗れるなど、このところはアフリカ勢がサッカー王国にとっての“鬼門”となっているようだ。

　ブラジルが４点を失ったのは、2014年の自国開催のワールドカップ準決勝のドイツ戦（１-７の惨敗）以来である。また、ブラジルがこれまで対戦した88か国の中で、一度も勝利したことがなく通算成績でも負け越しているのはノルウェー（２分け２敗）、そしてセネガル（１分け１敗）だけだという。
  　今回のインターナショナルマッチウィークでは、ドイツがコロンビアに完敗（０-２）を喫し、名手揃いのノルウェーがスコットランドに逆転負け（１-２）、さらにポーランドがモルドバに足をすくわれる（２-３）などの“サプライズ”が生まれた他、ポルトガルのクリスチアーノ・ロナウドがアイスランド戦で男子選手初の代表200試合出場を達成し、キリアン・エムバペがギリシャ戦でフランス人選手のシーズン歴代最多得点を更新と偉大な記録が樹立されたが、セレソン発の驚きと記録は、いずれも不名誉なものとなった。

　所属クラブのマンチェスター・シティではトレブル達成という最高のシーズンを過ごしながら、セレソンではジュリオ・セーザル以来となる４失点を喫したGKとなったエデルソンは、「今日は最高のパフォーマンスを発揮できなかった。 チーム全体がより積極的になり、必要なボールを共有し、互いにカバーし合う必要があった。私たちには取り組むべきこと、改善すべきことがたくさんある」と反省のコメントを残している。