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海外サッカー

ブラジル代表に生まれた不名誉な“驚き”と“記録”。母国メディアは敗北以上の問題点を指摘! 気になる監督人事の進捗は!?

THE DIGEST編集部

2023.06.22

 ブラジルの総合メディア『Globo』は、「敗れたセネガル戦で、セレソンの脆弱なパフォーマンスよりも悲痛だったのは、チームの方向性が欠如していると感じられたことであり、より悪いのは、この状態がさらに1年間も続いてしまう可能性があることだ」と指摘。これは、現在の代表チームを率いるラモン・メネゼスがあくまでもチッチの退任を受けての暫定監督であり、実質的にチームが“宙ぶらりん”の状態であることを示している。

「チーム構築のプロセスがまだ始まっていない」(同メディア)ブラジルの最大の関心事は、正式な新監督の人事であり、現在はレアル・マドリーを率いるイタリア人のカルロ・アンチェロッティを招聘できるかどうか。以前に同メディアは、ブラジル・サッカー連盟(CBF)は、近年の欧州クラブレベルにおいて最も多くのビッグタイトルを勝ち取っている名将との契約に自信を持っており、今月中には就任決定が発表される見込みだと報じていた。

 また、新たに報じられたところによると、アンチェロッティ招聘には年間で3935万レアル(約12億円)が必要であるが、これは前任監督のチッチの3倍以上の数字であるという。CBFはこの件については心配していないようだが、まだ契約の詳細について交渉はなされておらず、これがスムーズに進むのかが注目される。
 
 それ以外にも、アンチェロッティが望むマドリーとの契約満了後(2024年6月)の就任となる場合、それまでにセレソンは8つの試合を消化することになり、もしラモンが暫定監督を継続する場合、オリンピック代表の監督人事にも影響するという。アンチェロッティの息子でアシスタントコーチを務めるダビデが先にブラジルに渡って指揮を執るというアイデアは、マドリーとの軋轢を避ける意味でも実現性は乏しいと同メディアは綴っている。

 就任後にブラジルに定住するのか、試合のたびに欧州と南米を往復するのか、といった点も同メディアは注目点に挙げているが、同国の代表チームでは遠い過去に同じ南米の外国人監督数名がごく短期間で指揮を執ったことがあるだけであり、実現すれば実質的に初の外国人セレソン監督となるだけに、国内ではその賛否はもちろん、細かい部分にも関心が注がれているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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