長くサッカー界の頂点に立ってきたリオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドの２人がいずれも欧州から去り、改めて世代交代の時が訪れていることを実感させられる今、新たな「王」となるのは誰か。

　それを計る指標として、タイトル歴は重要な要素となるが、金額で示される選手の価値もそのひとつと言えよう。そして先日、サッカーのビジネス専門サイト『FOOTBALL BENCHMARK』は、「選手の価値ランキング」の最新版を発表している。

　ここで首位に立ったのは、今季、マンチェスター・シティのストライカーとして、加入１年目にしてプレミアリーグ、チャンピオンズ・リーグ（CL）、そしてFAカップの「トレブル」達成に大貢献し、自身はプレミアリーグとCLで得点王に輝いた他、プレミアリーグ年間最優秀選手、年間最優秀若手選手などの個人タイトルもほぼ独占したアーリング・ハーランドで、その価値は１億9420万ユーロ（約303億円）に達した。
  　一方、ここ数年、トップを維持しながらも、凄まじい勢いを見せたノルウェー人選手にその座を譲ることになったのが、フランス・サッカーの若きシンボルとなっているキリアン・エムバペだ。１億8160万ユーロ（約283億円）の価値があるとされた24歳は、すでに代表レベルで世界制覇の経験があり、昨年末のカタールW杯でも母国を決勝まで導くなどの活躍を見せたが、パリSGでは今回もCLでベスト16止まりに終わるなど、最高のシーズンとはならなかったことが、ここでの評価に影響したようだ。

『FOOTBALL BENCHMARK』では、ベスト50を発表しているが、そのうちの上位10選手は以下の通りである。

１位
アーリング・ハーランド（22歳／FW）
マンチェスター・シティ／ノルウェー代表
１億9420万ユーロ（約303億円）

２位
キリアン・エムバペ（24歳・FW）
パリ・サンジェルマン／フランス代表
１億8160万ユーロ（約283億円）

３位
ヴィニシウス・ジュニオール（22歳）
レアル・マドリー／ブラジル代表
１億5750万ユーロ（約246億円）

４位
ジュード・ベリンガム（20歳／MF）
レアル・マドリー／イングランド代表
１億5230万ユーロ（約238億円）

５位
ジャマル・ムシアラ（20歳／FW）
バイエルン／ドイツ代表
１億4930万ユーロ（約233億円）

６位
ガビ（18歳／MF）
バルセロナ／スペイン代表
１億4020万ユーロ（約219億円）

７位
ブカヨ・サカ（21歳／MF）
アーセナル／イングランド代表
１億3640万ユーロ（約213億円）

８位
フィル・フォデン（23歳／MF）
マンチェスター・シティ／イングランド代表
１億3140万ユーロ（約205億円）

９位
ペドリ（20歳／MF）
バルセロナ／スペイン代表
１億2940万ユーロ（約202億円）

10位
ヴィクター・オシメーン（24歳／FW）
ナポリ／ナイジェリア代表
１億1850万ユーロ（約185億円）