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海外サッカー

【独占インタビュー】チャルハノールが明かすインテルの強みは「ファミリーのような一体感」、“禁断の移籍”やCL決勝で足りなかったものにも言及!

THE DIGEST編集部

2023.07.31

リラックスした表情でインタビューに応じたチャルハノール。写真:伏谷一誠(THE DIGEST編集部)

リラックスした表情でインタビューに応じたチャルハノール。写真:伏谷一誠(THE DIGEST編集部)

 イタリアのインテル・ミラノは今夏、プレシーズンツアーで7月24日に来日。27日に大阪でアル・ナスルと戦い(1-1のドロー)、8月1日には東京でパリ・サンジェルマンとプレシーズンマッチを戦う。今回、そんなインテルに所属するトルコ代表MFハカン・チャルハノールの独占インタビューが実現した。

【動画】インテル公式が配信した東京での練習風景をチェック!

 チャルハノールはACミランとの契約が満了した2021-22シーズンに、同じミラノを本拠地とするライバル関係のインテルに“禁断の移籍”をすると、1年目から主力に定着。2年目の22-23シーズンは主戦場のインサイドハーフに加えて、ポジションをひとつ下げたアンカーとして新境地を開拓し、クオリティーの伴ったハードワークでチームに欠かせない戦力として充実したシーズンを送った。

 3年目を迎えてチームを引っ張ていく立場でもあるチャルハノールに、新シーズンのチームやインテルの強み、さらにはミランからインテルへの“禁断の移籍”や昨シーズンのCL決勝などについて話を聞いた。

―――◆―――◆―――

――ハードな練習に加えて試合も続きますが、コンディションはどうでしょうか? プレシーズンの練習が始まって2週間ほど経ちました。

ハカン・チャルハノール:コンディションを整えるには、少し時間がかかるね。トルコ代表の試合があったからチームに合流したのは10日くらい前だけど、やっぱりプレシーズンのトレーニングはきつい。でも、それはいつものことだし慣れているよ。調整は順調に進んでいる。暑いことは別にしてね。

――プレシーズンは毎年のようにチームに変化がありますよね。移籍して出て行く選手がいる一方、新しい選手が加わります。新しいチームメートとは、うまくいっていますか?

チャルハノール:選手の入れ替わりは、サッカーの世界では避けられないこと。退団した選手たちとはインテルで素晴らしい時間を過ごしたから、みんなの新天地での活躍を願っているよ。それは新しくインテルに来た選手たちにも言えるね。彼らはみんな優秀で、若くて、そして強い。去って行った選手たちと同じように、チームに貢献してくれるはずさ。そして何年もチームにいる僕たちは、いろんなところで新加入の選手を助けられるように努めているよ。

――インテルは今夏、GKサミル・ハンダノビッチ(38歳)、DFダニーロ・ダンブロージオ(34歳)、MFマルセロ・ブロゾビッチ(30歳)、FWエディン・ジェコ(37歳)らベテランを放出して、DFヤン・オーレル・ビセック(22歳)、MFダビデ・フラッテージ(23歳)、FWマルキュス・テュラム(25歳)といった若い選手を獲得しています。チームにはあなたのような経験豊富な選手もいるので、バランスは良さそうですね。

チャルハノール:同感だね。若い選手は体力があるし、僕たちには経験がある。たしかにバランスが取れてると思うよ。彼らとはピッチの内外でうまくやっていけると思っている。そうなるように手助けをしていきたいね。たとえばテュラムはドイツ(前ボルシアMG)から来たから、これからミラノを知らないといけないし、ビセックも他国から来た(前オーフス/デンマーク)。彼らにイタリアでは物事がどういう感じで進むのか教えてあげないとね。僕たちはひとつのファミリーだから、互いに助け合っていくよ。
 
――今シーズンのインテルは、昨シーズンよりもいい成績を残せそうですか?

チャルハノール:僕たちは昨シーズンに大きなことを成し遂げた。コッパ・イタリアとイタリア・スーパーカップで優勝できたし、チャンピオンズリーグでは前回の優勝(ジョゼ・モウリーニョ監督時代の2010年)以来、13年ぶりにファイナルに進んだ。迎える今シーズンは、スタートから飛ばしていきたいね。とくにセリエAに集中しているよ。セリエAには強いチームがいくつもあるけど、僕たちはいい準備ができている。インテルは常に高い順位にいなければいけないからね。

――インテルの強みを教えてください。

チャルハノール:クラブがすごくいい仕事をしているね。だから近年のセリエAでいい成績を出せているんだ(直近4シーズンは、2位、優勝、2位で、昨シーズンは3位)。2シーズン連続で2つのカップ戦(コッパ・イタリアとイタリア・スーパーカップ)を優勝できたのも、クラブがうまく機能しているからだし、それは今シーズンも揺るがない。僕たち選手もそれは十分理解しているよ。選手とクラブスタッフに一体感があって、まさに家族のようなんだ。

――「選手とクラブが一丸になる」のは、口で言うほど簡単ではないですよね。うまくいっていないチームもあると思いますが、インテルはどうやってファミリーになれたのでしょうか?

チャルハノール:どんな選手がいるかによるね。チームにはいろんな選手がいて、それぞれ違った個性、性格を持っている。僕はインテルに来て3年目になるけど、このチームの選手はみんな、大きな心を持っていると思う。みんな楽しいやつらだし、新しい選手が入って来たら誰もが手を差し伸べる準備ができてきる。ピッチ上でもピッチの外でもね。それはクラブのスタッフだってそうさ。みんな感じのいい人たちだよ。

――ユベントスからファン・クアドラードも加入しました。この移籍をどう思いましたか(クアドラードはユベントス在籍時、インテル戦で何度か小競り合いを起こした)。

チャルハノール:来てくれてうれしいよ。優秀な選手だし、その能力に疑問はないからね。インテルが強いから来たんだと思う。このチームには優れた選手がたくさんいるけど、彼の経験が加われば、インテルはさらに強くなるはずさ。

――クアドラードはチームに馴染んでいる?

チャルハノール:練習を見ていれば分かると思うけど、すっかり馴染んでいるよ。
 
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