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ロナウドにまた新たな勲章! ヘディングによるゴール数がG・ミュラーを抜いて単独最多に!! 公式戦の得点は22シーズン連続

THE DIGEST編集部

2023.08.03

みずからゴールを挙げ、アル・ナスルを勝利に導いたロナウド。(C)Getty Images

 サウジアラビアのアル・ナスルは、国内リーグ(サウジ・プロフェッショナルリーグ)に先駆けて開幕した「アラブ・クラブ・チャンピオンズカップ」のグループステージに臨んでおり、現地時間7月31日にはチュニジアのユニオン・モナスティリエンヌを4-1で下し、グループCの首位を走っている。

 この一戦でチームの2点目を挙げたのが、エースのクリスチアーノ・ロナウドだった。マンチェスター・ユナイテッドを退団した後、今年1月にサウジに渡って世界を驚かせた稀代のストライカーは、中東での2シーズン目を迎え、今季初めてスタメンに名を連ねたこの公式戦出場2戦目で、74分に右からのクロスを頭で合わせ、決勝点となる今季のファーストゴールを決めた。

 自身のSNSに「素晴らしい勝利! ゴールを決められたこと、グループの首位に立ったことを嬉しく思う」と投稿したロナウドは、これでポルトガル代表でのゴールを合わせた通算公式戦得点数を839に伸ばした。そして海外複数メディアによれば、このゴールによって彼のヘディングによる得点数は145に達し、ドイツのレジェンド・ストライカー、ゲルト・ミュラー(144点)を抜いて単独最多に躍り出たのだという。

 驚くほどの跳躍からの力強く、そして鮮やかなヘディングシュートは、ロナウドのトレードマークのひとつであり、多くの相手DFやGKを絶望させたゴールの積み重ねが、偉大な記録を生み出した。なお、3位は1970年代から80年代にかけて、レアル・マドリーやスペイン代表で活躍したサンティリャーナの125点で、4位は"王様"ペレの124点。余談だが、2位以下の3選手はいずれも身長が173~175センチとさほど大きくなかったという共通点がある(ロナウドは185センチ)。
 
 また、ロナウドはこのゴールによって、プロデビューを果たした2002-03シーズン以降、何と22シーズン連続で公式戦でのゴールを決めたことになる。2002年10月7日のモレイレンセ戦で初得点を記録してから、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー、ユベントス、再びマンU、そしてアル・ナスルとクラブを渡り歩く中で、常にコンスタントにゴールを重ねてきた結果、歴代最多といわれるゴールを決め、数々の記録を更新し、またキャリアにおいて5度のリーグ得点王という栄誉にも浴したのである。

 38歳となってもなお、得点力も、ゴールへの執念も衰えることがなく、果たしてこの大記録がどこまで更新されるかが非常に興味深い。なお、彼の最大のライバルといわれ、今夏にMLSのインテル・マイアミに新天地を求め、早くもゴールを量産しているリオネル・メッシは、2004-05シーズン以来、20シーズン連続ゴールを記録しており、2人の歴史的なスーパースターによる"競争"は今なお続いている。

 ちなみに、日本のレジェンドであり、今季でプロキャリア38年目(!)を迎える三浦知良は、1998-99シーズンのディナモ・ザグレブ時代は無得点に終わるも、年単位で見れば、1990年から2010年まで(サントス、読売FC、ヴェルディ川崎、ジェノア、V川崎、京都パープルサンガ、ヴィッセル神戸、横浜FC、シドニーFC、横浜FC)の21年間連続でゴールを奪い続けた。

 いずれも、偉人による偉大な記録であることに間違いはない。

構成●THE DIGEST編集部

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