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なでしこ

「なんて素晴らしい瞬間なんだ!」なでしこJ主将・熊谷紗希とノルウェー代表FWの胸熱抱擁が賞嘆の嵐!FIFA公式も称賛「何があっても友達」

THE DIGEST編集部

2023.08.06

試合後に健闘を称え合い、お互いのユニホームを交換した熊谷(左)とノルウェーのヘーゲルベルグ(右)。(C)Getty Images

試合後に健闘を称え合い、お互いのユニホームを交換した熊谷(左)とノルウェーのヘーゲルベルグ(右)。(C)Getty Images

 敵味方も関係ない抱擁に、賞嘆の声が上がっている。

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は現地8月5日、オーストラリアとニュージーランドで共催されているFIFA女子ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でノルウェー代表と対戦し、3-1で勝利。2大会ぶりのベスト8進出を決めた。

 1次リーグを3連勝で突破した日本(世界ランキング11位)。準々決勝進出を懸けた相手は、この大会で優勝経験のあるノルウェー(世界ランキング12位)。一筋縄ではいかない難敵相手でも、なでしこの勢いは止まらなかった。

 日本は15分に相手のオウンゴールで幸先良く先制した。だが、その5分後に左サイドを突破され、クロスボールをヘディングで押し込まれ同点に追い付かれ、前半を1-1で折り返す。

 後半に入ると、序盤から日本がボールを支配。50分に清水梨紗がペナルティエリアの中でボールを奪うと、落ち着いて右足で押し込み勝ち越し。さらに相手が前がかりになった81分には、鋭いカウンターからディフェンスの背後に抜け出した宮澤ひなたが試合を決定づける3点目で勝負あり。宮澤の今大会5得点目となるゴールが決まると、会場には多くの日の丸が揺れた。
 
 タイムアップの瞬間、ベンチから日本の控え選手が飛び出し、2015年以来の準々決勝進出をグラウンドで喜び合った。激闘を終えた日本とノルウェーの各選手がお互いの健闘を称え合うなか、特別な場面があった。なでしこジャパン主将・熊谷紗希と、74分に途中出場した女子初のバロンドーラ―のFWアーダ・ヘーゲルベルグがお互いのユニホームを交換。熱い抱擁を交わしたのだ。

 二人はかつて、フランス女子1部リーグのオリンピック・リヨンのチームメイトとして過ごし、2015-16シーズンでは、UEFA女子チャンピオンズリーグ(CL)決勝でヴォルフスブルクを下し、リヨンの4季ぶり3度目の優勝に貢献。熊谷はこの試合の最優秀選手に選ばれる大活躍を見せた。さらに、このシーズンのリヨンはリーグ、カップ戦、CLの3冠を達成。熊谷とヘーゲルベルグは主力として、チームの黄金時代を築いた。

 そんな両チームの顔である胸熱なシーンを大会公式X(旧ツイッター)は「ヘーゲルベルグ(ハートの絵文字)クマガイ。何があっても友達」と文面に綴り、一部始終を共有。すると、海外ファンを中心に称賛が続々と相次いだ。「これがフットボールの美しさだ!」「なんて素晴らしい瞬間なんだ!これは勝利以上のものだ」「サッカーが持つ美しいシーン」「これが女子W杯の素晴らしいところ」「本当に見ていていい試合であり、いい場面だ」など、賛辞が止まない。

 なでしこジャパンは現地11日に、3連覇を狙うアメリカ代表(世界ランキング1位)と前回大会3位スウェーデン代表(世界ランキング3位)の勝者と激突する。どちらが勝ち上がって来ても難敵に変わりはない。次戦が今大会、最大の山場となることは必至だ。グループステージの快進撃から、注目度がうなぎ登りのなでしこジャパンは、はたしてどんな戦いを見せるのか。そしてインパクトを残せるのか、期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】試合後にユニ交換する熊谷紗希とヘーゲルベルグ

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