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「信じられないほど情けなく間抜け」「すべて台無し」英国女子FWの愚行に非難止まず!米放送局は残りの決勝T欠場を言及【女子W杯】

THE DIGEST編集部

2023.08.08

ジェームズ(中央)は悪質な行為でレッドカードを受けた。(C)Getty Images

 大会最悪の愚行が波紋を呼んでいる。

 8月7日に行なわれた女子ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦。欧州王者イングランドがナイジェリアと激突。120分でも決着はつかず、勝負はPK戦へ突入。イングランドが4-2で制し、ベスト8進出を決めた。

 薄氷を踏む勝利にイングランドの選手たちは狂喜乱舞。一方、ノックアウトステージ初勝利を目指したナイジェリアの選手らはまたもベスト16の壁を突破できず、涙を流す選手もいた。だが手に汗握る激闘の裏で、イングランドの21歳が犯した許しがたい行為が、小さくない批判を巻き起こしている。

 ゴールが奪えず、フラストレーションが溜まっていたイングランド代表FWローレン・ジェームズは85分、相手DFミシェル・アロジーと交錯して互いに倒れると、先に起き上がりアロジーの腰を踏みつけてその場を離れていった。プレーとは関係ないところでの接触だったこともあり、当初主審はイエローカードを提示。のちに、VARから助言を受けた主審はあらためて問題の場面を映像で確認。明らかな危険行為であると判断し、一発退場に判定を修正した。

 数的不利となったイングランドはその後、幾度もナイジェリアにゴールを脅かされ、苦戦を強いられるも、チーム全員で最後まで戦い抜き、先述した通り準々決勝に駒を進むことができた。

 勝ったとはいえ、ジェームズによる悪質な行為には、やはり批判が集まっている。英公共放送『BBC Radio』に出演した元イングランド女子代表DFアニタ・アサンテ氏は「本当に残念だ」と語り、「ひとつの行為で、これまでの彼女の良い働きがすべて台無しになった」と断罪している。
 
 米放送局『Fox Sports』は「イングランドのスターは、信じられないほど情けない間抜けな行為を犯した」と痛烈に非難。同局は「ジェームズの暴力行為が重罪となった場合、3試合の出場停止処分となり、ライオネス(イングランド女子代表の愛称)にとって大きな痛手となる」と指摘し、残りの決勝トーナメントを欠場する可能性もあると言及。「ジェームズは今大会、イングランド代表の中でも傑出した存在であり、大会最優秀選手の候補でもあった」とし、大会主役候補の愚挙を嘆いた。

 他にも、米スポーツ専門局『ESPN』のマリッサ・ローダニック氏は「ローレン・ジェームズは本当に間抜けだ」と自身のXに呟き、同局のバレリオ・ヴェオ記者も「なんてことだ!イングランドにとっては地獄。このW杯は…」と吐き捨てた。米老舗誌『The Sporting News』のブレンダン・ブラッドフォード氏は「以前のW杯でイングランド代表のデイビッド・ベッカムとウェイン・ルーニーが関与した似たような事件を思い出したよ」と語るほど、騒動は大きく広がっている。

 思いもよらない形で世界中から注目を浴びたジェームズは、少なくとも1試合の出場停止となる。攻撃の柱を欠いたイングランドは、この試練を乗り越えることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ジェームズが相手選手の背中を踏みつける決定的瞬間

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