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イタリア4部アクラガスに入団の森本貴幸、現地到着で地元メディアから期待の声!「シチリアのサッカーチームに熱意と希望をもたらしている」

THE DIGEST編集部

2023.08.24

かつてセリエAのカターニャなどでプレーした森本(写真は2012年12月撮影)。約10年ぶりにイタリアのクラブに移籍した。(C)Getty Images

 元日本代表、森本貴幸の新天地がセリエD(イタリア4部)のアクラガスに決定した。すでにクラブ公式サイトで契約を結んだことが発表されており、8月22日には森本が現地入りする様子が伝えられている。

 森本は2004年、東京ヴェルディで当時のJリーグ最年少記録となる15歳10か月での公式戦出場を果たすと、その1年目のシーズンに4ゴールを挙げ、同年の最優秀新人賞を受賞。2006年7月にはセリエAのカターニャへレンタル移籍で加入し、2011年にはノヴァーラにも在籍するなど、同リーグで2013年まで7シーズンに渡ってプレーしている。

 以降は、UAEのアル・ナスルへ移籍し、その後Jリーグへ復帰。さらにギリシャ、パラグアイ、台湾のクラブを渡り歩いた。そして今回、かつて若くしてセリエAへと渡った森本が、およそ10年ぶりにイタリアへ「帰還」を果たすことになった。現地では森本のアクラガス加入を歓迎する声が挙がっている。

 クラブの本拠地であるアグリジェントのニュースメディア『Agrigento Oggi』は、森本が現地に到着した際の動画などを公式サイト上に掲載。その上で「タカユキ・モリモトはアクラガスのユニホームを着る準備をしており、シチリアのサッカーチームに熱意と希望をもたらしている」と報じた。
 
 森本のプロキャリアにも触れており、「世界各地を放浪したあと、モリモトはイタリアのサッカー界で新たな挑戦に臨む準備をしている。彼の経験とスキルは、アクラガスに多くの貢献をもたらすだろうし、ピッチ上での彼の存在は、セリエDのチャンピオンシップにも魅力を加えるはずだ」と期待を示している。

 また同メディアは、「モリモトのアクラガスへの移籍は、シチリアのクラブが野心を強めていることの表われでもある」として、日本人FWの加入がチーム力向上につながると指摘。加えて、現地入りの動画がイタリア以外でもニュースとして報じられている事実を伝え、「ファンやスタッフ全員が、この才能あるストライカーのイタリアでの新たな冒険を応援しようと、熱い気持ちを抱いている」と綴っている。

 10代で鮮烈なプロデビューを果たした森本は、現在35歳。年齢を重ね、さまざまな経験を積み、ふたたびイタリアの地を踏むことで、国内外から注目を集めている。大きな期待を受けながら成長を遂げた「怪物」の再スタートが楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】イタリア4部のアクラガスに入団した森本貴幸

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