元日本代表FWの森本貴幸がイタリア・セリエD（４部）のアクラガスに正式加入したことを受け、伊紙『Gazzetta dello Sport』は「セリエDでプレーする、かつてAで輝いた男たち」と題した記事を配信した。

【画像】アクラガスに加入した森本

　アクラガスに加入した35歳の森本について、同紙は「彼はカターニャのロッカールームで愛されていた。ある時、ジョナタ・スピネージがセロファンで森本を巻いたり、ある時、ジュゼッペ・マスカーラが森本の口の中に200グラムのモッツァレッラを詰め込んだり、アレハンドロ・ゴメスからは『いつもニンニク臭かった』と回想されたり」と、数々の“愛されエピソード”を紹介した。

　さらに「そんな森本は、印象的なゴールをいくつも決めている。４対０で勝ったパレルモとのシチリア・ダービーでの得点や、ルチャーノ・スパレッティ率いるローマからの得点などだ」とカターニャ時代のプレーぶりに加え、UAEや日本、ギリシャ、パラグアイ、台湾のクラブに所属していた経歴を伝えている。
  　同紙は記事の最後を「カターニャ時代の友人たちが、森本をシチリアに呼び戻した。彼の心の中にイタリアはあり続けていた」と締めくくっている。今回の移籍は、カターニャ時代のチームメイト、ニコラス・スポッリ（スカウト兼マーケットオペレーター）が契約に協力したという。アクラガスはカターニャと同じく、シチリア島にある都市、アグリジェントを本拠地としている。カターニャ時代の友情が、今回の移籍につながったのだ。

　森本の他に同紙は、バルレッタに所属する34歳のエセキエル・スケロット（元インテル、スポルティング、ブライトンなど）、レアル・カサルヌオーボに所属する40歳のレジナウド（元フィオレンティーナ、パルマ、シエナなど）、トラパニに所属する33歳のオリバー・クラグル（元フロジノーネ、クロトーネなど）、森本と同じアクラガスに所属する37歳のクリスティアン・ジャマ（元カターニャ、フィオレンティーナなど）を取り上げていた。

構成●THE DIGEST編集部

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