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「要するに2人とも見事に合格だ」伊紙がラツィオの新戦力、鎌田大地とゲンドゥジを賞賛!「ナポリ相手に輝きを放った」

THE DIGEST編集部

2023.09.05

ナポリ戦でセリエA初ゴールを決めた鎌田(左)と、途中出場で好パフォーマンスを見せたゲンドゥジ(右)。(C)Getty Images

 ラツィオに新加入した日本代表MFの鎌田大地と、フランス代表MFマテオ・ゲンドゥジの評価が急騰中だ。伊紙『Gazzetta dello Sport』は9月3日、鎌田とゲンドゥジにスポットを当て、「ミリンコビッチ=サビッチって誰だ? 鎌田とゲンドゥジが誰をも納得させるプレーを見せた。サッリは2人のチョイスに頭を悩ませる」という記事を配信した。

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 セリエAの3節、ナポリ戦で2人が活躍した。先発した鎌田は52分に決勝ゴールを決め、チームに今シーズン初勝利をもたらした。その鎌田に代わって65分に出場したゲンドゥジは、67分にスルーパスでマッティア・ザッカーニのゴールをアシストしたが、これはVARでオフサイド判定に。71分にはミドルシュートをゴールに突き刺したが、直前のプレーがオフサイド判定となり、いずれもゴールは認められなかった。それでもインパクトのあるプレーを随所に見せていた。

 鎌田について同紙は、「ナポリ戦の最初の1時間に出場し、攻守の両局面でうまくプレーした。加えて、勝利を決定付けるゴールを決めた。そのパフォーマンスは前の2試合とは対照的に、目を見張るものだった」と評価し、途中出場のゲンドゥジについても「試合のわずか2日前にフォルメッロ(練習場の所在地)に到着したフランス人も、自分の役割を十分にこなした。ポジティブなデビュー戦だった」と称え、「要するに、2人とも見事に合格だ」と手放しで賞賛している。
 
 2人は退団したセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜として、左インサイドハーフのルイス・アルベルト、アンカーのダニーロ・カタルディと中盤を構成する右インサイドハーフで起用されている。同紙は、「一緒にプレーする可能性は低いが、セリエAとチャンピオンズ・リーグを通してマウリツィオ・サッリ監督はうまく管理していくだろう」と見通した。

 同時出場の可能性に関しては、「共存できないわけではない。2人は異なる特長を持っている。鎌田はどちらかといえば攻撃的な選手で、ゲンドゥジは守備的な役割もこなせる」としながらも、「ただ、L・アルベルトとカタルディをベンチに置くとは考えにくく、ユベントスからレンタル加入した司令塔のニコロ・ロベッラもいる。したがってサッリ監督は、鎌田かゲンドゥジのどちらかを選ばなければいけない」とまとめている。

「この夏、サッリ監督は"新しいミリンコビッチ=サビッチ"を探していた。少なくとも同等のクオリティーか、それ以上に機能できる選手をだ。ナポリ戦で活躍したのは、後釜として獲得した鎌田とゲンドゥジだった。ミリンコビッチ=サビッチが担っていたポジションに鎌田とゲンドゥジがいることは、ラツィオにとって問題の火種ではない。貴重な財産なのだ」

 開幕節でレッチェに1ー2で敗れ、2節には昇格組のジェノアに0ー1で黒星を喫したラツィオは、3節に昨シーズンの覇者ナポリを倒して上昇気流に乗りかけている。代表ウイーク後の4節(9月16日)には、2勝1分けと無敗のユベントスと敵地で対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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