日本代表

「無気力な振る舞い」独代表DFの”怠慢プレー”に地元メディア憤怒! 「チームが抱える問題を的確に表面化」と辛辣評価

THE DIGEST編集部

2023.09.12

日本代表に完敗したドイツ代表。DFリュディガーの怠慢プレーに地元メディアから怒りの声が上がっている。(C) THE DIGEST

 ドイツ代表DFの緩慢なプレーが、非難を浴びている。

 現地9月9日、ドイツ・ヴォルフスブルクで行なわれた日本代表との国際親善試合で、ドイツ代表は1-4と完敗。昨年11月のカタール・ワールドカップ(W杯)以来の再戦として注目されたリベンジマッチは、森保ジャパンのゴールラッシュという大方の予想を覆す結末となった。

 試合が動いたのは11分、DF菅原由勢のクロスからMF伊東純也が流し込んで日本が先制した。リードされたドイツは19分、素早いパス回しで日本陣内を切り崩し、最後はレロイ・サネが同点ゴールを決める。ところが3分後に、上田綺世に勝ち越し弾を献上。1点ビハインドで前半を折り返した。

 後半スタートから布陣を変えた日本の戦術になかなか得点を奪えないドイツ。焦りが募るなか時間だけが過ぎていき、90分を迎えたときだった。同点に追いつこうと、最終ラインをハーフウェーライン付近にまで押し上げていたドイツ。その際、ビルドアップに参加していたセンターバックのアントニオ・リュディガーが味方にパスすると、察知した久保建英が猛然とボールを奪取。一転してドイツが大ピンチに陥った。ところが目の前で起きたにもかかわらず、リュディガーは追走を諦めたかのように緩いランニングに終始したのだった。

 一気に敵陣まで独走した久保はゴールキーパーと1対1。これを冷静に浅野拓磨へパスを送り、ゴールをお膳立て。日本代表が決定的な3点目を挙げる。さらに92分には田中碧がダメ押しの4点目を決め、ドイツの戦意を完全に喪失させた。
 
 リュディガーの怠慢プレーは、当然国内メディアでも批判の対象となった。衛星放送局『Sky』のリポーターを務めるマーロン・イルバッハー氏は自身のX(旧ツイッター)に問題のシーンを投稿。文面には、「アントニオ・リュディガーの無気力な振る舞いは、現在のドイツ代表が抱える問題を的確に表面化している」と指摘。覇気のない守備を痛烈に断じた。

 別の国内放送局『Sport1』は「リュディガーが、またしても日本戦でお粗末な振る舞いを見せた」と強調。カタールW杯で対峙した浅野と並走した際に挑発的な走りを見せた過去を振り返りつつ、「彼の無気力さは問われるべきだ」と猛批判を展開した。

 続けて、「彼の果敢なスプリントがあれば、GKテア・シュテーゲンにも止められるチャンスがあったかもしれない。だが、あの稚拙なプレーでドイツの望みは完全に断たれた」と断言。致命的なプレーだと辛辣した。

 日本戦の大惨敗を受けた翌日、ドイツサッカー連盟はハンジ・フリック監督の解任を決定。現地12日にはフランス代表との試合を予定しており、代表チームの立て直しは容易ではないと想像に難くない。来年には、自国開催となるEUROを控えるドイツ代表。サッカー大国の復権には、まだ時間がかかりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ドイツDFリュディガーの怠慢プレーで日本が3点目!(2分32秒~)

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