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「今夏で最も価値のあった移籍トップ12」に英紙がラツィオ加入の鎌田大地を選定!「すでに大きな影響を与えている」

THE DIGEST編集部

2023.09.15

ナポリ戦のゴールで評価を挙げたラツィオの鎌田大地。(C)Getty Images

 2023-24シーズンの欧州各国リーグはまだ開幕して間もないが、夏の移籍市場で所属クラブを変えた新加入選手については、各国メディアが早くも様々な形で評価を下している。

 イギリスの日刊紙『The Guardian』は、「今夏で最も価値のあった移籍トップ12」を発表。これは、「良いお金の使い道」というサブタイトルがつけられていることからも分かるように、支払われた移籍金(フリーも含む)以上の働きをすでに見せている選手たちを指している。

 顔ぶれは以下のようになっている。

クリスティアン・プリシック(ミラン) 1890万ポンド(約35億円)
鎌田大地(ラツィオ) フリー(移籍金なし)
ケビン・フォラント(ウニオン・ベルリン) 340万ポンド(約6億円)
ロブ・ホールディング(クリスタル・パレス) 400万ポンド(約7億円)
アルテム・ドフニク(ジローナ) 660万ポンド(約12億円)
テディ・テウマ(スタッド・ドゥ・ランス) 390万ポンド(約7億円)
ベニー・トラオレ(シェフィールド・ユナイテッド) 390万ポンド(約7億円)
ペペル(バレンシア) 430万ポンド(約8億円)
ダニエル・ペレツ(バイエルン) 430万ポンド(約8億円)
イルベル・ラマダニ(レッチェ) 100万ポンド(約2億円)
アブデ・エザルズリ(ベティス) 640万ポンド(約12億円)
リオネル・メッシ(インテル・マイアミ) フリー(移籍金なし)
 
 昨季限りでフランクフルトとの契約が満了した鎌田は、当初はミラン入りがほぼ確定していたというが、彼を高く評価していたパオロ・マルディーニがテクニカルディレクターの任を解かれたことで状況が変わり、これが破談となってからは幾つかの新天地候補の名が挙がった末に、同じイタリアでも、ミラノではなく、ローマに上陸することとなった。

 加入から間もないにもかかわらず、開幕から3試合連続で中盤の一角として先発出場を続け、最初の2戦では厳しい評価も聞かれたが、王者ナポリとのアウェーマッチでは52分に彼らしい見事なシュートで決勝ゴールを挙げた。チームに初勝利をもたらしたことで、現地メディアからは惜しみない賛辞を受けている。

 そんな27歳の日本代表MFについて、英紙は「この夏の最大の謎のひとつは、6月末にフランクフルトとの契約が満了した後、鎌田がどのようにして1か月以上も所属クラブなしで過ごしたのかということだ。この日本人司令塔は大舞台で頭角を現わし、2021-22シーズンにヨーロッパリーグ優勝に貢献した後、代表チームではカタール・ワールドカップでも好成績を収めた」と評し、以下のように続けた。

「ミランが契約を破棄した後、新たな移籍先の候補に挙がったと噂されたチームのひとつはイングランドのトッテナムだったが、代わりにラツィオがフリートランスファーでこの27歳と契約を交わした。 彼はすでにナポリ戦でマウリツィオ・サッリ監督率いるチームに決勝点をもたらすなど、大きな影響を与えている」
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