海外サッカー

「2人分の努力」「驚異のゴール」で勝利に貢献の前田大然に指揮官や現地メディアが賛辞! 先制PKの旗手怜央には「不幸な癖」への厳しい指摘も…

THE DIGEST編集部

2023.09.25

ハードワークでひとり少ないチームを助け、ダメ押しのゴールも決めてみせた前田。(C)Getty Images

 スコットランド・プレミアシップは9月23日に第6節が行なわれ、セルティックは3-0でリビングストンを下して3連勝を飾った。

 チャンピオンズリーグでフェイエノールトに0-2の敗北を喫してから4日後のアウェーマッチ、14分に旗手怜央がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得し、自ら決めて先制。28分にGKジョー・ハートが一発退場というアクシデントに見舞われたものの、48分に古橋亨梧からのクロスを前田大然が合わせてこぼれたところをマット・オライリーが詰めて加点し、後半アディショナルタイムには鋭いフェイントでマーカーをかわした前田が強烈なシュートを叩き込んでダメを押した。

 今季、古橋以外の日本人選手が得点を挙げたのも、ひとつの試合で複数の日本人選手が得点者となったのも初めてのこと。クラブは、SNSで「旗手のチャレンジでPKを獲得し、GKの身体の下にシュートを押し込んだ」「前田は試合を終わらせるために、素晴らしい努力を見せた」とそれぞれ伝え、公式サイトは前田のゴールに対して「ゴール上段に美しくカールした見事な個人技による得点を決めた」と賛辞を贈っている。
 
 ブレンダン・ロジャース監督は、ハートの退場でフェイエノールト戦(2人退場)に続いての数的不利を強いられた中での前田の仕事ぶりを、「彼がチームにいると、2人分の努力をしてくれるため、ひとり少ないことを忘れてしまう。彼は信じられないほどのメンタリティーを持っており、最後にはその成果を収めた」と絶賛した。

 現地メディアの報道では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』が、前田のダメ押し弾を「驚異のゴール」「遠距離からの素晴らしい得点」と表現。英国公共放送「BBC」は、「キョウゴとマエダが攻撃を仕掛け、ホームチームの守備を左右に引っ張った」として、両選手が相手チームの守備を混乱させるのに貢献したことを示唆。視聴者による採点では、前田にチーム2番目の「7.74」、古橋に3番目の「7.19」が与えられている。

 日刊紙『THE SCOTSMAN』は、2つのゴールに絡んだ前田について、「この試合の2点目と3点目は、前田が不可欠な存在であることを示している。(アディショナルタイムのゴールについては)見事にボールを右から左に移し、ゴール上段にカールさせて、トップレベルのフィニッシュを披露した」と評した。
 
NEXT
PAGE
派手なプレーに走るという不幸な癖を身につけてしまい…