現地時間９月27日に行なわれたカラバオカップ（リーグカップ）３回戦で、リバプールは３-１でレスターを下し、10月に実施されるボーンマスとの４回戦に駒を進めている。

　本拠地アンフィールドでの一戦、３日前のプレミアリーグ第６節ウェストハム戦からカーティス・ジョーンズを除く全てのスタメンを入れ替えたリバプールは、昨季驚きの２部降格を喫したレスターに開始３分で先制を許したが、多くのチャンスを創出しながら迎えた48分にコディ・ガクポの振り向きざまのシュートで同点にすると、70分には遠藤航の好パスを受けたドミニク・ソボスライが弾丸ミドルを叩き込んで勝ち越し。そして89分には右からのクロスをディオゴ・ジョタがヒールで流し込んでリードを広げた。

　レスターの９倍となる27本のシュートを放った「レッズ」の快勝劇において、21日のヨーロッパリーグ・LASKリンツ戦以来となる先発出場を果たした遠藤は、アンカーとして攻守で奮闘。リバプールでの初アシストを記録した彼は、自身のSNSで「初めてアンフィールドでスタメンとしてプレーできて嬉しかったです」と投稿している。
  　クラブはSNSで、アシスト場面について「ワタルはソボスライがペナルティーエリアの端のスペースで相手のマークを受けずにいるのを見つけ、彼にボールを送った」と伝え、この試合の「マン・オブ・ザ・マッチ」にも選定されたソボスライは、「ライアン（フラーフェンベルフ）、遠藤、ジャレル（クアンサー）は、非常に良いプレーを見せた。このことは、我々がチーム内の全選手を必要としていることを示している」と、チームメイトに賛辞を贈った。

　ユルゲン・クロップ監督も、この日本代表MFに言及し、「ワタルを見てほしい。彼がどれだけ試合中に成長し、後半でどれだけ支配的だったか、どれだけボールを奪い、パスを出していたか。ドミニクが得点する前の最後のパスだったかどうかは分からないが、確かに彼は相手の守備ラインを貫通するようなパスを出したし、この試合ではそれを頻繁にやってのけていた。それは本当に、本当に素晴らしかった。彼は見事なプレーを見せた」と褒め称えている。

　現地メディアの報道を見ると、日刊紙『The Guardian』は、「ワタルがマーク・オルブライトンのクリアボールをカットし、フラーフェンベルフが同胞のガクポを敵陣ボックス内で見つけるのを可能にした」「遠藤のパスを受けたMF（ソボスライ）は、バイタルエリアの端から見事にゴールを決め、アンフィールドは大喜びした」と、１点目、２点目での遠藤の働きを紹介した。