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「決める必要がありました」CL敗北のアーセナル冨安健洋、悔やまれる“逸機”。クラブ公式サイトも「どちらかのサイドにボールが飛んでいれば」

THE DIGEST編集部

2023.10.05

このランス戦でフル出場を果たした冨安。(C)Getty Images

 現地時間10月3日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第2節、アーセナルはフランスのランスに1-2で敗れ、通算成績は1勝1敗となった。

 14分にボール奪取からガブリエウ・ジェズスの巧みなシュートで先制したアウェーの「ガンナーズ」だったが、25分にこちらもビルドアップのボールをカットされての速攻から、アドリアン・トマソンのゴラッソで追いつかれ、さらに69分には右サイドからのクロスをエリー・ワヒに綺麗に合わせられて逆転を許し、残り時間で挽回することは叶わなかった。

 前節でPSVを4-0で下す好スタートを切るも、早くも伏兵相手に躓いたアーセナルにおいて、冨安健洋はCLでは初のスタメン入りを果たし、右SBとしてフル出場。データ専門メディア『WhoScored.com』によれば、ボールタッチ98回、パス83本(成功率90%)、キーパス(味方のシュートに繋がるパス)1回、枠内シュート1回、空中戦勝利2回(勝率50%)、タックル2回(成功率50%)というスタッツを記録している。
 
 彼は試合後、「勝点3を失ってしまい、とても残念です」、「多くのチャンスを創ったが、得点できませんでした。僕にも(67分にCKから)大きなチャンスがあったのに、決められなくて残念だし、決める必要がありました」、「我々は敗北から立ち直り、週末の試合(プレミアリーグのマンチェスター・シティ戦)に集中しなければなりません」とのコメントを残した。

 彼が悔やんだ"逸機"については、ミケル・アルテタ監督も「冨安にはビッグチャンスがあった」と言及し、クラブの公式サイトも「マルティン・ウーデゴーのCKがボックス内の誰にも届かず、冨安の足元に落ちたが、彼のシュートは相手GKブリス・サンバに弾かれた。この守護神のどちらかのサイドにボールが飛んでいれば、我々は再びリードできただろう」と指摘している。

 現地メディアでも、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』が「冨安はウーデゴーによるCKから低いシュートを放ち、サンバにセーブされた。そして、その2分後にランスが勝ち越しゴールを挙げた」と綴り、10点満点の採点では「5」という厳しい評価。一方、英国公共放送『BBC』の視聴者による採点では、チーム8番目となる「5.60」が付与された。
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チーム最低点の「3」から最高タイの「7」まで評価にはバラつきが