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海外サッカー

アトレティコ戦の久保建英、好クロスは「ベストプレー」と各方面から賛辞も、全体的には「ぼやけていた」と厳しい評価

THE DIGEST編集部

2023.10.10

厳しいマークに遭い存在感が薄かったアトレティコ戦の久保。(C)Getty Images

厳しいマークに遭い存在感が薄かったアトレティコ戦の久保。(C)Getty Images

 現地時間10月8日に行なわれたラ・リーガ第9節、レアル・ソシエダは1-2でアトレティコ・マドリーに敗れた。スタメンに名を連ねた久保建英は65分までプレーしている。

 両チームの明暗を分かつ2つのPKをめぐる判定が物議を醸した一戦で4試合ぶりの敗北を喫したアウェーチームにおいて、背番号14は定位置の右ウイングとしてプレーし、前半終了間際にはミケル・オジャルサバルへ惜しいクロスを供給。クラブの公式サイトからも「チュリウルディンの前半のベストプレー」と称賛されるような見せ場も創ったが、全体的には相手の守備が厳しかったこともあり、低調なパフォーマンスに終わった。

 現地メディアの評価も厳しめで、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で多くのチームメイト同様に「1」止まり。ライブ実況の記事では、「素晴らしいクロス」「見事なフィニッシュ」と賛辞も見られたが、一方で「サンチャゴ・ベルナベウではレアル・マドリーにとっての悪夢だった久保を、サムエル・リノは封じ込めてみせた」と、アトレティコ目線から日本人選手の状況を報じている。

 一方の『AS』紙も、同様の視点から「リノとナウエル・モリーナが久保とアンデル・バレネチェアを最小限に抑え込んだ」と綴り、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督の「我々は久保、オジャルサバルのプレーを制御することができていた」とのコメントを紹介。こちらも久保の採点は「1」で、個別評価は以下のようなものとなった。

「プレーは良くなく、存在感も薄かった。2人掛かりのマークを受けたことで、ほとんど動けなかった。それにもかかわらず、オジャルサバルへ好クロスを提供した」
 
 バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も、好クロスの場面については「久保が右サイドから中央へ完璧なダイアゴナルのクロスを、セサール・アスピリクエタの背後に通した。スペースにはフリーのオジャルサバルが現われたが、チュリウルディンのキャプテンのシュートは高く、クロスバーを越えた」とポジティブに伝えた。しかし、彼の全体的なプレーを「ぼやけていた」と表現し、寸評も厳しく綴られた。

「前半は消えてしまっていた。リノとマリオ・エルモソから常に密着され、彼らのマークを振り切ることができなかった。しかし、素晴らしいクロスをオジャルサバルに提供した他、相手GKヤン・オブラクからボールを奪おうとした際に倒れ、PKを要求する場面もあった」

 続けて、サッカー専門サイト『El Desmarque』は、10点満点でチーム最低タイとなる「4」を久保に付与し、「今日は久保の日ではなかった。彼は前半、一度も相手を抜くことができず、低調なパフォーマンスに終始した。また、相手の守備も非常に厳しかった」とネガティブに評している。

 そして、バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は、「久保は疲れており、エネルギーがなくなっているように見え、元気がなかった。それでも彼は仕掛けから、オジャルサバルに美しいクロスを供給した」と良い面と悪い面に言及したが、その採点は及第点に満たない「5」だった。

構成●THE DIGEST編集部

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