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「彼のボールへのアプローチは驚異的だ」躍動するセルティック前田大然にクラブOBから高評価とさらなる成長を求める声

THE DIGEST編集部

2023.10.27

アトレティコ戦で1アシストを記録した前田。(C)Getty Images

 現地時間10月25日、セルティックはチャンピオンズリーグ第3節のアトレティコ・マドリー戦に臨み、結果は2-2の引き分け。今大会、3試合目にして初勝点を獲得した。

 古橋亨梧のゴールで先制したセルティックはその後追いつかれるも、28分にルイス・パルマの得点で一度は勝ち越しに成功している。

 そしてこのゴールを、自身の特徴を存分に生かしたプレーでアシストしたのが前田大然だ。自陣後方から送られてきたロングボールに対し、左サイドに位置していた前田が一瞬のスピードで反応。ダイレクトで逆サイドを駆け上がってきたパルマへとクロスを繋ぎ、ゴールが生まれたのだ。

 前田はこの試合、序盤から前線を幅広く動き回り、豊富な運動量を発揮していた。そして、国内リーグでも今季全試合でスタメンに名を連ねているこのスピードスターについては、クラブOBからも興味深いコメントが発せられている。

 スコットランドのニュースサイト『GlasgowLive』は現地時間10月26日、前田が今後、さらに上位のクラブへと移籍するための条件などについて論じるトピックを配信した。
 
 同メディアは前田が現在も高いスキルを見せているとしながらも、「この日本代表FWはファイナルサードでのプレー、つまりフィニッシュやアシストのパスのクオリティーにやや問題がある」と指摘。その上で、セルティックOBであるピーター・グラント氏のコメントを掲載した。

「彼のボールに対するアプローチは驚異的だ。課題はクロスやパス、シュートの精度をさらに上げ、プレー選択を間違えないようにすること。それが完璧に近い形でできるようになれば、(セルティックは)もはや彼をクラブに留めておくのは難しくなるだろう」

 またグラント氏は、前セルティック指揮官であるアンジェ・ポステコグルー(現トッテナム監督)が、「最前線でプレスをかける名手」として、トッテナムのデヤン・クルゼフスキとともに前田の名前を挙げていたというエピソードを紹介。「相手DFへプレッシャーをかけ、ミスを誘うことに関して彼らは一流だ」と、高い評価を送っていたことを伝えている。

 持ち前のスピードや運動量は今季も存分にピッチ上で見せつけているだけに、ゴール周辺でのプレー精度の向上が期待されている前田。その身体能力の高さゆえ、さらなる成長を求める声は今後も各方面から聞こえてくるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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