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海外サッカー

決勝アシストの久保建英、試合の流れを変える活躍に同僚も「タケの登場とともに攻撃の回数が増えた」と賛辞! 地元紙は「彼は我々のピッチで輝く星だ」

THE DIGEST編集部

2023.10.23

マジョルカ戦で決勝点をアシストした久保。(C)Getty Images

マジョルカ戦で決勝点をアシストした久保。(C)Getty Images

 10月21日に行なわれたラ・リーガ第10節のマジョルカ戦、レアル・ソシエダはブライス・メンデスのヘッド弾で1-0の勝利を収めた。

 このゴールをお膳立てしたのが、右サイドからクロスを合わせた久保建英。60分に途中出場を果たし、4分後に決勝アシストを記録した彼は、ウイングとして相変わらずの積極的かつ効果的なプレーを幾度も披露し、今季5勝目を挙げたホームゲームのヒーローのひとりとなった。

 この試合の前、彼は9月のラ・リーガ月間最優秀選手の表彰を受け、ソシエダのレジェンドであるシャビ・プリエトからトロフィーを贈られたが、その後の活躍ぶりをクラブは、公式サイトで「ラ・リーガ月間MVPを受賞した夕方、タケはかつてシャビ・プリエトが使ったのと同じ“魔法”を用いて、メンデスの決勝ゴールをお膳立てした」と伝えている。

 イマノル・アルグアシル監督は、「我々は後半の方が良かった」との表現で、久保の途中出場の効果を認め、好守連発の守護神アレックス・レミロは「我々はマジョルカに抑えられていたが、タケの登場とともに攻撃の回数が増えた。彼がメンデスに送ったクロスは素晴らしかった」と、背番号14の救世主的な働きを称賛した。
 
 現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「マジョルカは得点機が幾つかあったにもかかわらず、ゴールを決められなかった。後半、ソシエダが通常の先発メンバーをピッチに送り、タケが正確なクロスを供給してブライスがヘッドでゴールに叩き込んだ瞬間、試合は変わった」「出場から4分で試合結果を変えた」と綴り、3点満点の採点ではメンデス、レミロ(ともに3)に次ぐ「2」を与えている。

 一方の『AS』紙は、ソシエダとマジョルカの違いは久保の存在の有無だと指摘した。彼が2019年にレアル・マドリーからのレンタルでマジョルカに加わった時の市場価値は1000万ユーロ(約16億円)で、そこから現在は5倍に膨れ上がったと紹介。ゴールの場面を「久保の贈り物をメンデスが受け取った」「彼はピッチに入ったばかりで、すぐにそのクオリティーの高さを証明した。タケは驚異的なクロスを供給し、それが勝利の道を描いた」と報じた。

「登場からすぐに影響力の高さを示した」「久保が出場してすぐに“革命”を起こし、魔法を使ってクロスを入れ、ラ・レアルにとって非常に不利と思われた流れを打破した」とも綴った同メディアは、22歳の日本人選手に対してレミロに次ぐ「2」の採点を付与し、寸評では「彼の出場は大きな影響を与え、試合を変えた。今季3度目となるアシストは非常に高いレベルのものだった」と賛辞を贈っている。

 続いてバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「完璧なクロスを入れたことで、メンデスは意のままに頭でゴールを決められた。タケは何という素晴らしい選手だ!」と感嘆し、「久保の天才的な一発が朱色のチームの守備を突き破った」「久保がマジョルカの大事な試合を台無しにした」とも記述。そして、彼を後半のベストプレーヤー、この一戦のMVPにも選定した。
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