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冨安健洋、リーグ杯でも「守備の堅実さ」で現地メディアから賛辞! 指揮官は万能性を称え、クラブ専門サイトは「理想的な左SBの選択肢」

THE DIGEST編集部

2023.11.03

後半途中から出場し、守備面でチームを助けた冨安。(C)Getty Images

 現地時間11月1日に行なわれたカラバオカップ(リーグカップ)の4回戦、アーセナルはウェストハムに1-3の敗北を喫した。

 プレミアリーグがスタートした1992-93シーズン以来、同カップでの優勝がない「ガンナーズ」は、この敵地での一戦、16分にCKからベン・ホワイトのオウンゴールで失点を喫すると、50分にはロングパスを上手くコントロールしたモハメド・クドゥスにゴールを破られ、さらに10分後にはクリアボールを拾ったジャロッド・ボーウェンのミドルで万事休す。アディショナルタイムのマルティン・ウーデゴーの巧みなゴールで一矢を報いるのが精一杯だった。

 通算3回目の栄冠の可能性が早々に潰え、ミケル・アルテタ監督も試合後に「非常に失望している」と語ったこのアウェーマッチで、ベンチスタートとなった冨安健洋は2点ビハインドの57分にオレクサンドル・ジンチェンコとの交代でピッチに立ったが、悪い流れを変えるまでには至らなかった。
 
 現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で及第点の「6」。これでも、マルティン・ウーデゴーの「7」に次ぐチーム2番目タイの数値である。英国公共放送『BBC』の視聴者による採点では、チーム最高のアーロン・ラムズデイルですら「5.47」という低評価の中で、冨安には12番目となる「4.15」が与えられている。

 日刊紙『The Guardian』は、この試合での左SBに注目し、「ジンチェンコはボール扱いこそ上手いかもしれないが、対戦相手のウインガー、クドゥスは彼を攻略できることを知っており、アルテタ監督によって57分にベンチに下げられるまで苦労した。後半の早い時間帯にクドゥスに打ち負かされて2点目を失ったジンチェンコには、11月4日のプレミアリーグ第11節ニューカッスル戦で冨安にポジションを譲ることが期待される」と、日本代表選手を推した。

『THE Sun』紙は、「最後の30分はマークするクドゥスをほとんど沈黙させたが、ジンチェンコが中盤で見せたのと同じだけの仕事はできなかった」として、採点はこちらも「6」。また、『Daily Mail』紙、『Evening Standard』紙も「6」で、後者は寸評で「ここ数試合と同様に堅実なプレーであり、土曜日のニューカッスル戦ではスタメン入りするべきだ」と主張している。
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今やアーセナルにとって理想的な左SBの選択肢