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海外サッカー

クラブW杯決勝はこのストライカーに注目!ここ一番で頼りになるフラメンゴの”逆転男”

沢田啓明

2019.12.20

フラメンゴで絶対エースに君臨するガブリエウ・バルボーザ。クラブW杯準決勝のアル・ヒラル戦でも同点弾に繋がるスルーパスを送るなど活躍し、チームの決勝進出に貢献した。(C)Getty Images

フラメンゴで絶対エースに君臨するガブリエウ・バルボーザ。クラブW杯準決勝のアル・ヒラル戦でも同点弾に繋がるスルーパスを送るなど活躍し、チームの決勝進出に貢献した。(C)Getty Images

 12月21日のクラブ・ワールドカップ決勝は、フラメンゴのエース、ガブリエウ・バルボーザに注目だ。

 監督の戦術的な要求に応えられず、インテルやレンタル先のベンフィカで伸び悩んでいた2016~18年の頃とは別人。名門サントスの下部組織で育ち、一時はガブリエウ・ジェズス(マンチェスター・シティ)以上と評された特大の才能が、18年に帰還した母国ブラジルで完全に開花した。

 古巣サントスへの期限付き移籍を経て、19年からフラメンゴでプレー。心身のコンディションを完全に取り戻し、19年シーズンはカンピオナット・ブラジレイロ(ブラジル全国リーグ)で25ゴールを挙げ、得点王に輝くとともに、チームをリーグ優勝に導いた。10月には約3年ぶりにブラジル代表にも復帰している。
 
​​ 最大の特長は、左足から放つ強烈なシュート。スピードとテクニックを駆使して右サイドを突破し、内に切れ込んでゴールを陥れる十八番のフィニッシュワークにはさらに磨きがかかっている。

 オフサイドぎりぎりのタイミングで敵DFラインの裏を突く抜け出しの鋭さに加え、点取り屋としての特別な才能を感じさせるのがロマーリオを彷彿させるワンタッチシュート。「ガブリエウ」と「ゴール」を掛け合わせた「ガビゴール」の愛称は、いまの活躍ぶりにピッタリだ。パスを所有するインテルとの契約は21年6月まで。欧州再挑戦の日も、そう遠くはないだろう。 

 クラブ南米王者を決めるコパ・リベルタドーレス決勝(11月23日)では、0-1で迎えた89分に同点弾、その2分後の決勝ゴールを挙げて劇的な逆転勝利に導いたフラメンゴの絶対エースは、現在カタールで開催中のクラブ・ワールドカップでも、準決勝のアル・ヒラル戦(12月17日)で同点ゴールに繋がるスルーパスを送るなど逆転勝利に貢献。いままさに乗りに乗っている23歳の‟逆転男”から、目が離せない。

GABRIEL BARBOSA
ガルリエウ・バルボサ(FW/フラメンゴ)
■生年月日    1996年8月30日(23歳)
■身長・体重    178㎝・68kg
■国籍または代表    ブラジル代表

文●沢田啓明
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年11月21日号より加筆・修正
 
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