オランダU-21代表のレギュラー格を5人も擁するなど、若手逸材の台頭が著しいAZのなかで、「クラブの至宝」としてとくに大きな期待を寄せられているのが、右ウイングやトップ下で活躍中のカルビン・ステンフスだ。
AZの前監督ファン・デンブロム(現ユトレヒト監督)が「ピッチの上でダンスを踊る」と表現したように、20歳のレフティーは舞うようにボールをキープし、視野をつねに遠くに確保する。
その先に見据えるのは、フリーランニングでスペースに走り込むチームメイトの姿だ。阿吽の呼吸で通すCFミロン・ボアドゥへのスルーパスはとくに絶品で、AZでもオランダU-21代表でも強力なホットラインを形成している。
腰高で線が細く、一見華奢な印象を受けるものの、体幹が強いため簡単には当たり負けしない。ボール運びがスムーズで、タッチにはリズムがあり、相手ゴール前の密集地帯でも独力で局面を打開できる万能型アタッカーだ。
時にはパンチの利いた豪快な一撃を、時にはカーブをかけて四隅を狙ったコントロールショットをミドルレンジから蹴り分けるキック技術を誇り、得点能力が非常に高い。
「もはやオランダ代表に選ばれるかどうかの議論は不毛。問題はいつ選ばれるかだ」との声が挙がっていたほどで、事実、11月のEURO予選に向けたA代表のメンバーに招集され、11月19日のエストニア戦でデビュー。いきなり2アシストを記録し、5-0の勝利に貢献した。
近未来のオランイェ(オランダ代表の愛称)で、主力を担っていても不思議はない才能だ。
Calvin STENGS
カルビン・ステンフス(FW/AZ)
■生年月日:1998年12月18日(21歳)
■身長・体重:182㎝・68kg
■国籍または代表:オランダ代表
文●中田徹
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年11月21日号より加筆・修正
AZの前監督ファン・デンブロム(現ユトレヒト監督)が「ピッチの上でダンスを踊る」と表現したように、20歳のレフティーは舞うようにボールをキープし、視野をつねに遠くに確保する。
その先に見据えるのは、フリーランニングでスペースに走り込むチームメイトの姿だ。阿吽の呼吸で通すCFミロン・ボアドゥへのスルーパスはとくに絶品で、AZでもオランダU-21代表でも強力なホットラインを形成している。
腰高で線が細く、一見華奢な印象を受けるものの、体幹が強いため簡単には当たり負けしない。ボール運びがスムーズで、タッチにはリズムがあり、相手ゴール前の密集地帯でも独力で局面を打開できる万能型アタッカーだ。
時にはパンチの利いた豪快な一撃を、時にはカーブをかけて四隅を狙ったコントロールショットをミドルレンジから蹴り分けるキック技術を誇り、得点能力が非常に高い。
「もはやオランダ代表に選ばれるかどうかの議論は不毛。問題はいつ選ばれるかだ」との声が挙がっていたほどで、事実、11月のEURO予選に向けたA代表のメンバーに招集され、11月19日のエストニア戦でデビュー。いきなり2アシストを記録し、5-0の勝利に貢献した。
近未来のオランイェ(オランダ代表の愛称)で、主力を担っていても不思議はない才能だ。
Calvin STENGS
カルビン・ステンフス(FW/AZ)
■生年月日:1998年12月18日(21歳)
■身長・体重:182㎝・68kg
■国籍または代表:オランダ代表
文●中田徹
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年11月21日号より加筆・修正