現地時間11月12日に行なわれたプレミアリーグ第12節で、リバプールはブレントフォードに３-０の快勝を飾った。

　ダルウィン・ヌニェスのゴールがVAR検証で２度も無効となった後、39分にそのヌニェスとの好連係からモハメド・サラーが抜け出して先制した「レッズ」は、62分にもサラーがコンスタンティノス・ツィミカスのクロスをフリーで合わせて加点。さらに74分にはディオゴ・ジョッタがカットインから鋭いシュートをゴール右隅に突き刺し、スタッツ上ではほぼ互角だったアウェーマッチを制している。

　この一戦で、遠藤航はプレミアリーグでは初となるフル出場。チームで５番目となる67回のボールタッチを記録し、57本のパスで成功率は86％。空中戦でもチーム３番目の強さを誇った一方で、後半にボールコントロールを誤ったところでファウルを犯し、あわや退場（VAR検証）という危ない場面も見られた。
  　自身のSNSで「チームの素晴らしいパフォーマンス」と代表ウィーク前の最後の一戦で勝点３を奪取したことを喜んだ日本代表MFについて、現地メディアの評価を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で及第点の「６」。これはチームのスタメンの中では最低タイの数字となった。また同メディアは、前述の遠藤のファウルについて「退場」を主張した敵将トーマス・フランクのコメントを以下の通り紹介している。

「スローモーション映像を見るかぎり、遠藤は明らかに過度な力でボールを蹴りにいき、その勢いで彼はスパイクのスタッドをクリスティアン・ノアゴールの足に当てている。実際、クリスティアンの足には、４つの傷跡があった。今の状況では、これは間違いなくレッドカードに値する。私はただ、判定に一貫性を求めたい」

　この件については日刊紙『Mirror』も注目し、試合の５つのキーポイントのひとつに挙げて、「ポール・ティアニー主審が、もし遠藤を退場させていた場合、この日曜日の試合にはまた異なるドラマが生まれた可能性がある」と綴った。