2023-24シーズンは３分の１を終えて中盤戦に入ろうとしているが、各クラブは冬の移籍市場に向けての準備も怠っておらず、実際に戦力補強について様々な噂や憶測が飛び交っている。

　さらに、今季で契約が満了する選手については来年１月から交渉が可能になることで、次のシーズンを見越した動きも活発になってくる。ゆえに、各国メディアは来夏でフリーとなる選手にも注目しており、その去就がどうなるかについての展望記事なども少なくない。

　スペインの移籍専門サイト『FICHAJES.COM』もそのひとつだが、同メディアは「2024年にフリーエージェントになる選手のベストイレブン」と題した記事で、11人の注目すべき“人気銘柄”を選定。その顔ぶれは、以下の通りである。
  ◇GK
マヌエル・ノイアー（バイエルン）
◇DF
プレスネル・キンペンベ（パリ・サンジェルマン）
エリック・ダイアー（トッテナム）
マリオ・エルモソ（アトレティコ・マドリー）
◇MF
ギド・ロドリゲス（ベティス）
ニコ・ウィリアムス（アスレティック・ビルバオ）
ピオトル・ジエリンスキ（ナポリ）
アドリアン・ラビオ（ユベントス）
ラファ・シウバ（ベンフィカ）
◇FW
ガブリエウ・バルボサ（フラメンゴ）
キリアン・エムバペ（パリ・サンジェルマン）

　この中で最も気になるのは、やはりここ数年、常にその去就が人々の関心の的となっているエムバペだろう。同メディアは「レアル・マドリーへの移籍が近づいているように思われるが、バイエルンも関心を示しており、フランス人代表FWはまだ決断を下していない」と綴っている。

　また、ブラジル国内では素晴らしいキャリアを築くも、インテルやベンフィカでの欧州挑戦は失敗に終わっているブラジルの「ガビゴール（Gabigol）」ことガブリエウ・バルボサについては、「再び欧州に渡り、成功を収めようと考えるかもしれない」と、２度目の大西洋越えの可能性を示唆した。

　なお同メディアは、サッカー界においては近年、大きな変革が起こっていると指摘し、「他のスポーツ、例えばアメリカのNBA（バスケットボール）などの文化に倣い、契約期間中ではなく、フリーエージェントとしての移籍を望むサッカー選手が増加。これにより、選手たちの契約内容が向上する一方で、クラブ側に入る移籍金や選択肢が減っている」と、選手にとってより有利な状況になっていることを強調している。