敵将にとっては直視できない厳しい洗礼だった。
11月18日、U-22日本代表はU-22アルゼンチン代表とIAIスタジアム日本平で国際親善試合を戦い、5-2で完勝した。
先制したのは日本。18分に佐藤恵允(ドイツ・ブレーメン)のミドルシュートが相手ネットに突き刺さった。だが、南米の雄もすぐさま反撃。4分後にパブロ・ソラリが同点ゴールを決め、前半を1-1で折り返した。
後半開始早々の50分、アルゼンチンは日本のゴール前でフリーキックを得ると、背番号10を背負うチアゴ・アルマダが右足一閃。母国の次世代を担う逸材がゴール右隅に決める見事なキックで、アルゼンチンが逆転に成功。かつて代表キャプテンを務めた39歳の若き指揮官・ハビエル・マスチェラーノも、この時までは手応えを感じていた。
だが、このあと指揮官の表情が険しくなる。66分に鈴木唯人(デンマーク・ブレンビー)のグラウンダーのミドルシュートで日本が同点に追い付くと、75分には再び鈴木が左足で押し込み、試合をひっくり返した。
日本の勢いは止まらず、81分に松村優太(鹿島)が会心のミドルシュートで追加点。リードを2点に広げると、7分後には藤田譲瑠チマ(ベルギー・シントトロイデン)のロングパスから途中出場のFW福田師王(ドイツ・ボルシアMG)がドリブル突破から左に持ち込み、相手GKの股を狙う技ありシュートが決まり、勝負を決定付ける5点目を奪った。
後半の22分間で4ゴールを奪われる悪夢の展開に、ベンチで見守ったマスチェラーノ監督は茫然自失。パリ五輪を目指す南米の強豪を日本が圧倒した。
予想もしない結果に母国からは厳しい声が上がっている。アルゼンチンの人気ラジオ局『Mediamendoza』の電子版は「ハビエル・マスチェラーノの悪夢」と題した衝撃的な見出しを打ち、「2024年パリへの切符を求めてベネズエラで開催されるオリンピック予選を前に、マスチェラーノ監督にとって厳しい敗北となった」と伝え、アジア勢に5失点を喫したチームの脆弱ぶりを「弱すぎる」と嘆いている。
また、同メディアは日本の高いパフォーマンスにも注目。「アルゼンチンは50分まで2対1でリードしていたが、アジアを牽引する強豪国は試合終盤に圧倒した」と強調。後半に見せた怒涛のゴールラッシュに驚きを隠せなかった。
一時は逆転し、随所で日本に技術の差を見せつける場面もあったが、結果的に大敗を喫したアルゼンチン。試合後には一切の言い訳をしなかった指揮官だが、五輪予選に向けて課題は少なくないようだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】U-22日本代表が強豪アルゼンチン代表に5発で完勝!
11月18日、U-22日本代表はU-22アルゼンチン代表とIAIスタジアム日本平で国際親善試合を戦い、5-2で完勝した。
先制したのは日本。18分に佐藤恵允(ドイツ・ブレーメン)のミドルシュートが相手ネットに突き刺さった。だが、南米の雄もすぐさま反撃。4分後にパブロ・ソラリが同点ゴールを決め、前半を1-1で折り返した。
後半開始早々の50分、アルゼンチンは日本のゴール前でフリーキックを得ると、背番号10を背負うチアゴ・アルマダが右足一閃。母国の次世代を担う逸材がゴール右隅に決める見事なキックで、アルゼンチンが逆転に成功。かつて代表キャプテンを務めた39歳の若き指揮官・ハビエル・マスチェラーノも、この時までは手応えを感じていた。
だが、このあと指揮官の表情が険しくなる。66分に鈴木唯人(デンマーク・ブレンビー)のグラウンダーのミドルシュートで日本が同点に追い付くと、75分には再び鈴木が左足で押し込み、試合をひっくり返した。
日本の勢いは止まらず、81分に松村優太(鹿島)が会心のミドルシュートで追加点。リードを2点に広げると、7分後には藤田譲瑠チマ(ベルギー・シントトロイデン)のロングパスから途中出場のFW福田師王(ドイツ・ボルシアMG)がドリブル突破から左に持ち込み、相手GKの股を狙う技ありシュートが決まり、勝負を決定付ける5点目を奪った。
後半の22分間で4ゴールを奪われる悪夢の展開に、ベンチで見守ったマスチェラーノ監督は茫然自失。パリ五輪を目指す南米の強豪を日本が圧倒した。
予想もしない結果に母国からは厳しい声が上がっている。アルゼンチンの人気ラジオ局『Mediamendoza』の電子版は「ハビエル・マスチェラーノの悪夢」と題した衝撃的な見出しを打ち、「2024年パリへの切符を求めてベネズエラで開催されるオリンピック予選を前に、マスチェラーノ監督にとって厳しい敗北となった」と伝え、アジア勢に5失点を喫したチームの脆弱ぶりを「弱すぎる」と嘆いている。
また、同メディアは日本の高いパフォーマンスにも注目。「アルゼンチンは50分まで2対1でリードしていたが、アジアを牽引する強豪国は試合終盤に圧倒した」と強調。後半に見せた怒涛のゴールラッシュに驚きを隠せなかった。
一時は逆転し、随所で日本に技術の差を見せつける場面もあったが、結果的に大敗を喫したアルゼンチン。試合後には一切の言い訳をしなかった指揮官だが、五輪予選に向けて課題は少なくないようだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】U-22日本代表が強豪アルゼンチン代表に5発で完勝!
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