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アッズーリのポット4入りを伊紙憂慮「最悪なのはフランス、デンマーク、クロアチアと同じ組に入ること」最良は「ベルギー、アルバニア、スロベニア」【EURO2024】

THE DIGEST編集部

2023.11.22

前回大会の決勝でイングランドを破って優勝したイタリア代表は、ポット4に分類された。(C)Getty Images

 EURO2024予選が11月21日に終了し、本大会にストレートインの21か国とプレーオフに進出する12か国が決定した。あわせて、本大会のグループ分け抽選に向けた各国のポット分け(1~4)も決まっている。ポットは次のように振り分けられた。

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ポット1/ドイツ(開催国)、ポルトガル、フランス、スペイン、ベルギー、イングランド
ポット2/ハンガリー、トルコ、ルーマニア、デンマーク、アルバニア、オーストリア
ポット3/オランダ、スコットランド、クロアチア、スロベニア、スロバキア、チェコ
ポット4/イタリア、セルビア、スイス、プレーオフ勝者の3か国

 本大会の組み合わせ抽選会は、12月2日18時に開催国ドイツのハンブルクで行なわれる。また、プレーオフには、ポーランド、ウェールズ、イスラエル、ボスニア・ヘルツェゴビナ、フィンランド、ウクライナ、アイスランド、ジョージア、ギリシャ、カザフスタン、ルクセンブルク、エストニアの12か国が出場する。プレーオフは4か国を3グループに振り分けて、24年3月21日、同26日にトーナメント戦を実施(いずれも一発勝負)。勝ち抜いた3か国が本大会に出場する。プレーオフ・トーナメントの抽選会は11月23日正午からスイスで行なわれる。

 伊紙『Gazzetta dello Sport』は11月21日、こうした状況を伝えながら「我々は弱者の壺に落ちてしまった」と、前回大会を制した自国代表チームのポット4入りを表現。「EURO2016までは、前回大会の優勝国はポット1だった」と嘆きながらも、「今予選で2位となった10チームで、イタリアはセルビアと並んで最も勝点(14)が少ない国だった」と、成績による公正な振り分けを受け入れている。

「(重鎮アーティストで詩人でもある)フランチェスコ・デ・グレゴーリはこのような言葉を奏でている。"一等席は1000リラ、二等席は100リラ、三等席は苦痛と恐怖"(1982年にリリースした楽曲『TITANIC』の歌詞)。それなら四等席(ポット4)の旅は、どのような苦難に溢れているのだろうか」

 同紙は、そのうえで「最悪」と「最良」のグループ分けを思案した。「最悪のグループ」として最初に記した国は、「Bチームでさえ、世界のどの強豪国とも互角に戦える」と形容したフランス(ポット1)だ。次に「前回大会でベスト4に入った」デンマーク(ポット2)、そして「ルカ・モドリッチを擁している」クロアチア(ポット3)を挙げている。
 
 さらに、「今予選で2戦2敗のイングランドや、クリスティアーノ・ロナウドが健在のポルトガル、馴染みのアルバロ・モラタがいるスペインを引き当てる可能性もある」と、ポット1の国名を列挙。また、元イタリア代表FWのヴィンチェンツォ・モンテッラが率いるトルコ(ポット2)を「技術力がある」と評し、ポット3に入ったオランダも「伝統のある強豪国だ」として、難しい相手と記している。

 一方、「もっと柔らかなグループに入らないとも限らない」として「最良」に挙げたのが、ベルギー(ポット1)、アルバニア(ポット2)、スロベニア(ポット3)の3か国だった。ベルギーとは前回大会の準々決勝で対戦し、2ー1で勝利している。

「かつて優勝した1982年、2006年のワールドカップ、そして前回のEUROも、イタリアは優勝候補ではなかった。それでもスピリット、団結力、組織力、確率の高いカウンターアタックで勝利を収めてきた。そして現在のチームを率いるルチャーノ・スパレッティ監督は伝統を刷新する術を持ち、それをピッチで示している」

 このようにアッズーリの指揮官を信頼する同紙は、「(組み分け抽選に恵まれる)運命の贈り物ではなく、自分たちを信じよう」と呼び掛け。「EURO2024では、私たち四等席の旅人でさえ、"巨大な月に乾杯する"ことができる」と、ノーマークからの勝ち上がりを期待した。

構成●THE DIGEST編集部

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