専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

マレーシアでプレーしていたヨルダン代表CB、主審への突き&蹴り&唾吐きで永久追放!9月の試合で愚行→クラブが契約解除→協会が11月に処分決定

THE DIGEST編集部

2023.11.21

主審への愚行で所属クラブと契約を解除していたアルアラブに、マレーシアサッカー協会が永久追放処分を下した。(C)Getty Images

主審への愚行で所属クラブと契約を解除していたアルアラブに、マレーシアサッカー協会が永久追放処分を下した。(C)Getty Images

 マレーシアサッカー協会の規律委員会は11月20日、国内リーグのセランゴールに所属していたヨルダン代表CBのヤザン・アルアラブを、マレーシアサッカー界から永久追放すると発表した。現地紙『The Star』が報じた。

【動画】アルアラブが永久追放となった問題のシーンをチェック!(5分38秒から)

 事の発端は、9月24日に行なわれた国内カップ準々決勝の第2戦、1ー1のドローに終わったトレンガヌ戦だった。2試合合計1ー3で敗戦が決まった試合終了後、判定に不満を持ったアルアラブは主審に詰め寄ると、強引に振り向かせて右手で胸を突く。これでレッドカードを受けたアルアラブはさらに激高し、左足で主審を蹴ってさらに唾を吐きかけたのだ。

 試合後、クラブは公式SNSで「試合におけるスポーツマンシップの重要性を改めて表明する」と声明を発表。個人名こそ出さなかったが、アルアラブの件を指しているのは明らかだった。

 そのアルアラブはSNSで「私の気持ちを言葉で言い表すことはできません。チームの皆さん、ファンの皆さん、申し訳ございませんでした。これを教訓に、より良くなるために取り組んでいきます。実は私のいとこが数週間前に亡くなったばかりで、心理的なプレッシャーがありました。ただ、それが私の行為を正当化できる理由でないことは理解しています」と謝罪した。
 
 それでもクラブは、双方の合意をもってアルアラブとの契約を解除。「アルアラブがセランゴールでプレーした2シーズンの間、チームに貢献してくれたことに感謝の意を表したい。彼の今後の活躍を祈っている」と声明を出していた。

 一方でマレーシアサッカー協会の規律委員会は、この一件について調査を続けていた。アルアラブはすでに退団しているものの、11月20日に最終処分を発表。「この選手に課される罰は、マレーシアにおけるサッカーの管理、運営、スポーツ活動および関連活動を含む、いかなるサッカー活動への関与も生涯停止とする」と、マレーシアサッカー界からの永久追放を言い渡した。

 アルアラブは現在、所属クラブがないフリーの状況だ。それでもヨルダン代表の一員として活動している。11月16日に行なわれたW杯アジア2次予選のタジキスタン戦には出場しなかったが、近年はCBの中心選手としてプレーしている。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】戦禍に見舞われながら、活動を続けるイスラエルのクラブや代表チームの現状に迫る「すべてのスポーツを、それを愛する人を、そして日常を壊してしまう」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号