海外サッカー

「素晴らしいプレー」「ほぼ端役」 久保建英のセビージャ戦でのプレーに現地メディアの評価は二分…「以前より正確さや魅力に欠ける」との指摘も

THE DIGEST編集部

2023.11.28

セビージャ戦でも好プレーを披露した久保だが、ゴールを生み出すことはできなかった。(C)Getty Images

 現地時間11月26日に行なわれたラ・リーガ第14節で、レアル・ソシエダはセビージャを2-1で下した。

 開始3分に角度のない位置からアンデル・バレネチェアが放ったFKをセーブしようとした相手GKマルコ・ドミトロビッチが自ゴールに押し込んでしまうという形のオウンゴールで先制したホームのソシエダは、22分にはウマル・サディクの素晴らしいミドルで加点。60分にユセフ・エン・ネシリのヘッド弾で1点を返され、その後も幾度か危険な場面を迎えたもののリードを守り切った。

 久保建英は代表ウィーク明けの一戦でもスタメン入りし、右サイドから幾度もドリブルで仕掛けた他、チャンスメイク、複数の惜しいフィニッシュも披露。セルヒオ・ラモスとの対峙で警告に繋がるファウルを誘発するなど、幾つか見せ場は創ってみせた。現地メディアの評価では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で、満点のサディクに次ぐチーム2番目タイの「2」をこの日本人選手に与えている。
 
 同採点とした『AS』紙だが、個別評価では「相変わらず不安定さが見られ、ラストパスやシュートにおいて、最後の数メートルで正確さに欠けていた」と厳しく指摘しており、途中出場で精彩を欠いた前節に続き、それ以前のような効果的なプレーが見られなかったことを強調した。

 続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、久保の84分間のプレーを「電撃的」と表現しながらも、寸評では「スピード感があったが、パスやシュートの精度を欠いた。彼はほぼ全てのプレーを上手くやったが、最後の仕上げで失敗した。ブライス・メンデスやハマリ・トラオレとの連係は良く、サディクに好パスを通し、さらに中央にドリブルで突き進んで相手の守備を破ったが、自身が迎えた3つの得点機では決められなかった」と、こちらもネガティブな面が幾つか挙げられている。
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ポジティブに総括しつつも「少しばかり魅力が欠けている」と指摘