５度目のアジアカップ制覇を目指す日本代表は１月14日、ベトナム代表を４‐２で降し、白星スタートを切った。大会前より、所属クラブでの負傷が不安視される選手もいる中で、初戦のピッチに立ったプレーヤーが躍動し、手堅く勝点３を手にした。

　公式戦10連勝を記録している日本は、選手層の厚さが現在のストロングポイントのひとつとなっている。今大会でも森保一監督の起用法が注目されるなか、２戦目以降での出場が期待される選手への期待の声も伝えられている。
  　セルティック専門メディア『The Celtic Bhoys』は現地時間１月15日、アジアカップメンバーに名を連ねた旗手怜央の特集記事を配信。大会への意気込みを語った旗手本人のコメントも掲載されている。

　同メディアは１月１日に発表となった今大会のメンバーについて「いくつかのサプライズがあった」と振り返っており、「ワールドカップでも重要な役割を果たしたダイゼン・マエダは予想通り選ばれた。キョウゴ・フルハシはまたしても選外となったが、怪我で数週間離脱していたにもかかわらず、レオ・ハタテが選ばれた」と論じている。

　旗手は今季、10月下旬に右足ハムストリングを痛め、２か月以上にわたり戦線を離脱。１月２日のセント・ミレン戦で後半から出場し、復帰を果たしていた。

　さらに同メディアは「ハタテ自身にとっても驚きだったに違いない。彼は決してサムライブルーのレギュラーではない」と指摘し、「セルティックでのシーズンも、怪我と安定しないフォームに悩まされ、決して良いものではなかった」と今季のプレーを評した。

　その上で、「AFCアジアカップは、彼にとって日本代表での初めての大きな大会である」と記しており、旗手の大会出場を見据える言葉を紹介している。

「正直に言って、長い間セルティックで試合に先発出場していなかったため、チームに入るのは非常に難しいだろうと思っていた。日本代表選手として初めてメジャー大会に出場することができて、夢が叶った」

　また記事では初戦の結果にも言及しており、「日本にとって今大会は、ベトナム戦の４‐２の勝利で幕を開けた。ハタテとマエダはともに試合当日のメンバーに名を連ねたが、どちらも出場機会はなかった」と振り返り、「今後の試合でチャンスを得ることを期待したい」と綴っている。

　初戦に出番がなかったとはいえ、多くのタレントが並ぶ今回のチームにおいて、旗手も貴重な戦力であることに変わりはない。５度目の頂点を目指す戦いの中、これまでさまざまな苦境に屈しなかった男は、必ずや勝負どころで真価を発揮するはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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