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「スキャンダル」「依然として価値がある」メッシのFIFA最優秀選手受賞に再び賛否両論! 母国紙は「予想外でボーナスの受賞」

THE DIGEST編集部

2024.01.17

FIFA最優秀選手賞を受賞したメッシ。その影響力は依然として健在だ。(C) Getty Images

 現地時間1月15日、イギリス・ロンドンでFIFA(国際サッカー連盟)による「The Best FIFA フットボール・アワード2023」が開催され、昨年の世界のサッカー界で活躍した男女の選手、監督、チームなどが表彰を受けた。
 
 最も注目される「男子最優秀選手」は、アルゼンチン代表のキャプテンで、昨夏よりアメリカのインテル・マイアミでプレーしているリオネル・メッシが2年連続3回目の受賞。ともにノミネートされていたアーリング・ハーランド、キリアン・エムバペという若きスターを抑え、36歳がまた新たな勲章を手にしている。

 明らかにされた獲得ポイント数(ファン、代表チームキャプテン、監督、メディアによる1~3位の投票を換算)では、ハーランドと「48」で並んだが、投票した各国男子代表チームキャプテンからの得票数が優先されるという規定によってメッシに軍配。3位のエムバペのポイントは「35」だった。

 メッシ自身は、これまでと異なる日程でのシーズンに臨むためのトレーニングを優先したとのことで会場ハマースミス・アポロに姿を現わすことはなく、現時点では受賞に関する声明は発せられていない(ハーランド、エムバペも欠席)。表彰式では、司会を務めた元フランス代表FWのティエリ・アンリが代理としてトロフィーを受け取り、「(現役時代に)私は受賞できなかったので、大事にとっておくよ」とジョークを飛ばして場内を沸かせる場面もあった。

 母国メディアの反応を見ると、日刊紙『Ole』は「メッシにとって、2023年は大した年ではなかったが、リーグアンとリーグカップのタイトルで十分だった。(後者は)彼がインテル・マイアミに加入して間もない中で、チームを優勝に導いている。選手(代表キャプテン)や監督たちは、メッシが12月19日から8月20日までの間に成し遂げたことを評価し、彼を選んだ」と、自国の英雄の受賞を報じた。

 一方で、「メッシにとって、今回の賞は予想外だった。まだプレシーズンが始まったばかりで、新しい仲間のルイス・スアレスとともにエルサルバドルに向かう彼は、ワールドカップでの輝かしい年の後、欧州以外のリーグに所属しながら、マイアミで世界最高の選手に贈られる賞を受けるという、奇妙な状況で微笑むこととなった。これは、ボーナスの受賞である」とも綴っている。
 
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「世界中がメッシに敬意を表しているが、2023年は別の選手がより優れていた」