日本の若き守護神に厳しい視線が注がれている。
カタールで開催されているサッカーのアジアカップ。グループDの日本代表は第2戦でイラク代表と激突し、1対2で痛恨の敗北を喫した。
イラクの気迫に日本は序盤から圧倒された。開始5分、左サイドからのクロスをGK鈴木彩艶が弾いたが、こぼれ球を相手FWアイメン・フセインにヘッドで押し込まれ、先制点を献上してしまう。さらに同アディショナルタイムにも左サイドから突破を許し、再びフセインが頭で身体ごとダイブするような形でイラクが2点目をゲット。日本は、まさかの2点ビハインドで前半を折り返した。
後半もイラクの堅い守備陣を終盤まで崩すことができず、反撃は終了間際に遠藤航がセットプレーから奪った1点のみ。森保ジャパンの破竹の連勝記録は「10」でストップし、イラクに40年ぶりの白星を献上。加えて、アジアカップでは1992年大会以降で初のグループステージ黒星という歴史的な屈辱を味わった。
今大会、最大の番狂わせは海外ジャーナリストの間でも話題になっている。この試合を見守ったジョン・デュエルデン記者も、2試合連続で日本のゴールマウスを守った21歳の守護神について、自身のX(旧ツイッター)に辛辣な意見を綴った。
同記者は日本が1点を失った場面ですぐにXを更新。「日本はピッチのいたるところに才能豊かなタレントがいるが、トップクラスのGKがいない」と痛烈な指摘。続けて、「ザイオン・スズキが2試合連続の馬鹿げたへまをした」とも付け加え、先制点を与えたGK鈴木の中途半端なパンチングを批判した。
サッカーの母国であるイギリスの公共放送局『BBC』をはじめ、同国大衆紙『The Guardian』にいくつもの記事を寄稿し、米スポーツ専門局『ESPN』のアジア番記者など世界のサッカーシーンで幅広く活動してきたジョン・デュエルデン氏から見れば、鈴木の判断、プレーは致命的だったとジャッジしたようだ。
鈴木の不安定なプレーは、イラク戦に限ったものではない。初戦のベトナム戦では4-2の逆転勝利を収めた日本だが、鈴木はこの試合でも前半に2ゴールを奪われていた。2点ともセットプレーからの失点だったため、すべてGKの問題だけではないが、若き守護神にとってはほろ苦いアジア杯デビューとなったのは確かだ。
大会前から、日本のGK陣の経験値の浅さは不安視されていた。今大会、鈴木以外に招集されたGKは昨シーズンのJリーグでヴィッセル神戸の初優勝に貢献した前川黛也、そしてパリ五輪世代の野澤大志ブランドンだ。だが3人合わせても、国際Aマッチ出場は10試合にも満たず、経験不足は明白。アジア杯前から、GKの絶対的な「レギュラー不在」は森保ジャパンの懸念材料とされていた。
鈴木は自身のプレーについて反省し、すでに次戦に向けて気持ちは切り替えているものの、今後はひとつのミスも許されない重要な局面が必ず出てくる。若き守護神には一部から厳しい声も飛んでいるが、この壁を乗り越えられるのか。日本は決勝トーナメント進出を懸けて、24日(日本時間)にインドネシアとグループステージ最終戦を戦う。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】日本の若きGK鈴木彩艶が失点を招く…
カタールで開催されているサッカーのアジアカップ。グループDの日本代表は第2戦でイラク代表と激突し、1対2で痛恨の敗北を喫した。
イラクの気迫に日本は序盤から圧倒された。開始5分、左サイドからのクロスをGK鈴木彩艶が弾いたが、こぼれ球を相手FWアイメン・フセインにヘッドで押し込まれ、先制点を献上してしまう。さらに同アディショナルタイムにも左サイドから突破を許し、再びフセインが頭で身体ごとダイブするような形でイラクが2点目をゲット。日本は、まさかの2点ビハインドで前半を折り返した。
後半もイラクの堅い守備陣を終盤まで崩すことができず、反撃は終了間際に遠藤航がセットプレーから奪った1点のみ。森保ジャパンの破竹の連勝記録は「10」でストップし、イラクに40年ぶりの白星を献上。加えて、アジアカップでは1992年大会以降で初のグループステージ黒星という歴史的な屈辱を味わった。
今大会、最大の番狂わせは海外ジャーナリストの間でも話題になっている。この試合を見守ったジョン・デュエルデン記者も、2試合連続で日本のゴールマウスを守った21歳の守護神について、自身のX(旧ツイッター)に辛辣な意見を綴った。
同記者は日本が1点を失った場面ですぐにXを更新。「日本はピッチのいたるところに才能豊かなタレントがいるが、トップクラスのGKがいない」と痛烈な指摘。続けて、「ザイオン・スズキが2試合連続の馬鹿げたへまをした」とも付け加え、先制点を与えたGK鈴木の中途半端なパンチングを批判した。
サッカーの母国であるイギリスの公共放送局『BBC』をはじめ、同国大衆紙『The Guardian』にいくつもの記事を寄稿し、米スポーツ専門局『ESPN』のアジア番記者など世界のサッカーシーンで幅広く活動してきたジョン・デュエルデン氏から見れば、鈴木の判断、プレーは致命的だったとジャッジしたようだ。
鈴木の不安定なプレーは、イラク戦に限ったものではない。初戦のベトナム戦では4-2の逆転勝利を収めた日本だが、鈴木はこの試合でも前半に2ゴールを奪われていた。2点ともセットプレーからの失点だったため、すべてGKの問題だけではないが、若き守護神にとってはほろ苦いアジア杯デビューとなったのは確かだ。
大会前から、日本のGK陣の経験値の浅さは不安視されていた。今大会、鈴木以外に招集されたGKは昨シーズンのJリーグでヴィッセル神戸の初優勝に貢献した前川黛也、そしてパリ五輪世代の野澤大志ブランドンだ。だが3人合わせても、国際Aマッチ出場は10試合にも満たず、経験不足は明白。アジア杯前から、GKの絶対的な「レギュラー不在」は森保ジャパンの懸念材料とされていた。
鈴木は自身のプレーについて反省し、すでに次戦に向けて気持ちは切り替えているものの、今後はひとつのミスも許されない重要な局面が必ず出てくる。若き守護神には一部から厳しい声も飛んでいるが、この壁を乗り越えられるのか。日本は決勝トーナメント進出を懸けて、24日(日本時間)にインドネシアとグループステージ最終戦を戦う。
構成●THE DIGEST編集部
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