日本代表

インドネシアとは平成元年の「お粗末なおもてなし」以来の対戦! 海外メディアは「経験の差」「市場価格の差」を指摘【アジア杯】

THE DIGEST編集部

2024.01.24

グループステージ突破を懸けてインドネシアと激突する日本。89年以来の対戦となる。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 日本代表は1月24日、アジアカップのグループリーグ最終節でインドネシア代表と対戦する。ドーハのアルトゥマーマ・スタジアムでの一戦は、引き分け以上であれば決勝トーナメント進出となるものの、前節のイラク戦での敗北により、見る者に少なからず不安を与えている。

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 そんな両国の運命を決する一戦を、スポーツ専門メディアの『sportskeeda』が展望。まず、日本については、イラク戦を「前回準優勝の日本が1-2という衝撃的な敗北を喫した。アイメン・フセインの2ゴールでイラクに2点のリードを与え、ライバルの決勝トーナメント進出を許した。遠藤航が後半アディショナルタイムに1点を返すも、それでは足らず、また遅すぎた」と振り返った。

 前節でフィリップ・トルシエ率いるベトナムを1-0で下し、日本と同勝点で並んでいるインドネシアとの通算成績は、1954年の初対戦以降、アジアカップ予選で1試合、ワールドカップ予選での2試合を含む計15試合を戦って、日本の8勝2分け5敗。オランダ領東インドという国名で1938年フランスW杯にも出場したことがあるインドネシアは、1980年代までは日本を上回る実力を有していた時期もあり、通算成績は意外と僅差となっている。

 意外といえば、今世紀に入ってからの対戦はなく、1989年6月11日のW杯(1990年イタリア大会)予選以来。このホームゲームは、国立競技場や他の大きなスタンドを有する競技場が使用できなかったこともあり、当時収容人員数9000人の国立西が丘サッカー場で行なわれたが、大部分の芝は剥げ、また雨によって田んぼのようになったピッチは、日本よりもパスワークを得意とするインドネシアに不利に働き、横山謙三監督率いる赤いユニホームの日本は5-0の大勝を飾った。

 しかし、試合後にはあまりに酷い舞台(ロッカールームも含めて)を用意したことに、インドネシアの監督からは「本当にFIFAから許可されたものなのか? 違うピッチであれば、違う結果になっていただろう」とクレーム。前の月に行なわれたジャカルタでの一戦は、セナヤン・スタジアム(当時の名称)に8万人の大観衆を集まり、ピッチ状況も良好なものだっただけに、日本側の「おもてなし」はあまりにお粗末なものであった。なお横山ジャパンは、2勝3分け1敗と北朝鮮の後塵を拝し、1次予選で早々に敗退している。

 そんな"因縁"を持つ両国の対戦予想に話を戻すと、『sportskeeda』は「連勝が10で止まった『サムライブルー』は、ここで巻き返しを図ることになる。この2試合では、いずれも2失点を喫しているため、森保一監督はチームの守備のパフォーマンスの向上に努めるだろう。イラク戦で途中出場した冨安健洋は完全なフィットネスに戻り、インドネシア戦では先発出場する可能性がある」と、日本のチーム状況に言及した。

 一方、韓国人のシン・テヨン率いるインドネシアについては、「『メラ・プティ』はベトナムを破り、6試合ぶりの勝利を記録。この勝利により、彼らは最終節で史上初のノックアウトステージへの出場権獲得を争うことができるようになった。今大会はここまで2試合とも1ゴールを決めており(1節はイラクに1-3)、日本戦でも得点記録を継続することを目指している」と、攻撃面に注目している。
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