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W杯で脚光を浴び続ける日本の”ゴミ拾い”がアジア杯の海外サポーターに波及! 「心温まる振る舞い」と開催国メディアが注目!

THE DIGEST編集部

2024.02.01

2年前のカタールW杯でも日本サポーターのゴミ拾いが脚光を浴びた。(C)Getty Images

 過去、ワールドカップで日本のサポーターが見せた振る舞いが他国にも着実に浸透しているようだ。

 カタールで開催されているサッカー・アジアカップは連日、各地で熱戦が繰り広げられている。1月30日には、大会通算4度目の優勝を狙うサウジアラビア代表が決勝トーナメント1回戦で韓国代表と対戦。試合は1-1のまま120分を戦い抜き、最後はPK戦の末にサウジアラビアが敗北(2-4)を喫した。

 2年前のカタール・ワールドカップ出場国同士の一戦となった好カードは、手に汗握る大激戦に発展した。後半開始早々、46分にアブドゥラ・ラディフがGKとの1対1を冷静に決めて、サポーターの大声援を受けるサウジアラビアが先制した。

 その後は守護神アーメド・アル・カッサルの好守が光り、このままサウジアラビアが逃げ切るかと思いきや、終盤に韓国が猛攻撃。試合終了間際に同点ゴールが生まれ、土壇場で試合は振り出しに戻った。

 延長戦でも決着はつかず、最後はPK戦に突入。サウジアラビアの3人目と4人目が韓国のGKチョ・ヒョヌに止められ、勝利は風前の灯火に。最後は韓国の4人目が冷静にネットを揺らし、アラブの盟主は力尽きた。
 
 ベスト16で涙を飲んだサウジアラビア。だが、スタジアムに駆け付けた同国のサポーターは最後まで死力を尽くして戦い抜いた母国の代表チームに温かい声援と拍手を送っている。カタール国内のニュース、イベントやガイド情報などを豊富に発信しているエンタメメディア『I Love Qatar』の公式X(旧ツイッター)は「皆さんはどちらを応援しますか?」と文面に綴り、両国サポーターの応援の様子をリポート。試合後には、ベスト8進出を決めた韓国の選手と喜ぶファンの姿を投稿した。

 同メディアは大会期間中、様々なトピックスを配信している。例えば、1月21日に行なわれたグループFの第2戦・サウジアラビア対キルギス戦では試合後、2-0で勝利したサウジアラビアのサポーターたちが緑の袋を持ち、スタンド周辺に落ちている紙コップや応援で使用した紙テープなどのゴミを回収。声を掛け合いながら座席を清掃する姿を追った。

 この動画が紹介されると、カタール国内でも話題になり「スタジアムの清掃を手伝うサウジアラビアのファンたちの心温まる振る舞いだ」とコメント欄には称賛の声が、いま現在も寄せられている。

 PK戦で敗れ、無念の思いでカタールを去ることになったサウジアラビア。ベスト16に終わったが、サポーターが見せた振る舞いは同じ中東の地で見逃せない行動として注目されている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】サウジアラビアのサポーターが試合戦にゴミ拾いする一部始終
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【動画】サウジアラビアのサポーターが試合後にゴミ拾いする一部始終