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日本代表

「嘲笑」「責任逃れ」「痛烈な皮肉」マンチーニ監督の采配、PK戦の振る舞いに各国から厳しく、冷たい目が…【アジア杯】

THE DIGEST編集部

2024.02.01

サウジアラビアを率いるマンチーニ監督。国内外から多くの批判を浴びている。(C) Getty Images

サウジアラビアを率いるマンチーニ監督。国内外から多くの批判を浴びている。(C) Getty Images

 現地時間1月30日に行なわれたアジアカップ・ラウンド16の韓国対サウジアラビアは、46分(前半)に先制を許した前者が後半アディショナルタイム9分に追いつき、PK戦では後攻で4人全員が決め、4-2で準々決勝への切符を手にした。サウジは1点を守り切る作戦を完遂できず、1996年大会以来となる4度目の優勝の夢が潰えている。

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 この劇的な展開から今大会初のPK戦決着となった一戦、物議を醸したのがサウジのイタリア人監督ロベルト・マンチーニが、自チームの3、4人目の選手が続けて失敗し、韓国の4人目ファン・ヒチャンが決めれば敗北が決まるという場面で、これを見届けることなくロッカールームに引き返してしまった場面だ。

 かつては2007年大会で日本代表のイビチャ・オシム監督が準々決勝オーストラリア戦でのPK戦前にピッチから姿を消したことが話題となり、この指揮官の行為に理解を示すファンも少なくなかったが、EURO2020で母国を欧州制覇に導いた実績を持つ名将に対しては、「PK戦終了前に退場」(『AP通信』)、「職務放棄」(ブラジルの総合メディア『Globo』)、「選手を見下した行為」(サウジの日刊紙『Asharq Al-Awsat』)、「責任逃れ」(サウジのスポーツ専門メディア『winwin』)などと、各国メディアは厳しい反応を示した。

 マンチーニ監督はこの行為について、「申し訳ない。誰を傷つけるつもりはなかった。(自チームの4人目が外した時点で)試合が終わったと勘違いしていた」と釈明するとともに、「ピッチを後にしたことをお詫びする。あの瞬間、自分をコントロールできなくなってしまった。国民やチームに謝罪したい」と語り、チームに対しては「以前より良いパフォーマンスを発揮するなど、大きな成長を見せた」と賛辞を贈っている。

 しかし、サウジ・サッカー連盟のヤセル・アル・メシャル会長「容認できないものだ」と問題視しており、マンチーニ監督とは話し合いの場を持つことになると明らかにしている。これを報じた『winwin』は、SNS上では、この件がサウジのサッカーファンたちを怒らせ、彼らの一部がイタリア人監督の解任を要求していると伝えるとともに、「昨年8月にエルベ・ルナールの後を継いだマンチーニに対する、サッカー連盟の絶大な信頼が揺らぐ可能性がある」と指摘した。

『Asharq Al-Awsat』紙も「結果を受け入れ、選手をサポートし、慰めるべきだった」と綴ったこの一件だが、サウジ・メディアがネガティブな反応を示したのはこれだけでなく、韓国戦の采配についても、「意味不明で驚くべき選手交代」(『Al Watan』紙)、「選手交代とプレースタイルの選定において、指揮官が上手く対処できたのか、幾つかの疑問を引き起こした」(『Asharq Al-Awsat』紙)と批判が多く寄せられ、後者はPK戦でのキッカーの選定にも疑問を呈している。
 
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