ミランとステーファノ・ピオーリ監督との契約は2025年６月となっているが、今季は不安定な戦いが続いており、チャンピオンズリーグもグループリーグ敗退に終わるなど、ここまで期待を下回る出来に終わっているだけに、今季限りでの退任の可能性が高いと見られている。

　そんな中、イタリアの放送局『TELELOMBARDIA』は、これまでユベントスやインテル、チェルシー、トッテナムといったクラブやイタリア代表で指揮を執ってきたアントニオ・コンテが、ピオーリの後任として来季からミランを率いることになると報じている。

　昨季限りで現役を退いた後、ミランのシニアアドバイザーとして戦力補強にも関わることとなったズラタン・イブラヒモビッチがコンテと会談し、ミランのオーナーである「レッドバード・キャピタル」が提示した条件を受け入れたという。
  　コンテはユベントスでセリエAを３連覇（2011～14）、インテルでスクデット（2020-21）、チェルシーでもプレミアリーグ制覇（2016-17）を成し遂げ、イタリア代表でも好チームを創り上げてユーロで８強入り（EURO2016）を果たした実績を持つが、2021年11月から率いていたトッテナムで2023年８月に選手やフロントへの不満を爆発させ、契約を破棄して以降はフリーとなっている。

　しかし、サッカージャーナリストとしてスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』など複数のメディアで活動しているルカ・マルケッティ氏は、『TMW Radio』に「私にはその情報は届いていないし、その件は複雑なようだ。ミランは現在、まだチアゴ・モッタ（現ボローニャ）やラッファエレ・パッラディーノ（モンツァ）の起用も検討しているはずだ。コンテを迎える場合、選手補強で彼の希望を叶えるために調整が必要になることを忘れてはならない」と、まだ監督人事は決着していないとの見解を示した。