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海外サッカー

「最後まで走り続け、彼はどこにでもいた」 “右MF”の南野拓実、決勝弾含む2ゴールに絡む活躍で現地メディアから賛辞! ゴロビンは「新たなカフー」と表現

THE DIGEST編集部

2024.02.27

攻守両面で活躍し、試合終盤に劇的な決勝ゴールを決めた南野。(C)Getty Images

攻守両面で活躍し、試合終盤に劇的な決勝ゴールを決めた南野。(C)Getty Images

 2月25日に行なわれたリーグ・アン第23節、モナコは敵地でRCランスを3-2で下し、南野拓実は2ゴールに絡む活躍で勝利の立役者となっている。

 19分にフォラリン・バログンの重戦車を思わせるドリブルと正確なシュートで先制したモナコは、さらに30分にウィサム・ベン・イェデルのシュートを相手GKブリス・サンバが弾いたところを南野が角度のない位置から反応良くシュート。セーブしようとしたサンバの手で軌道を変えてゴールラインを越えたことで、オウンゴールと記録された。

 しかし、その1分後に失点し、77分には同点とされる。モナコは82分に南野がファウルを受けて獲得したPKをバログンが失敗。悪い流れのまま迎えたアディショナルタイムの90+2分、右サイドからカットインした南野が対面するマーカーをかわして左足を振り抜くと、ボールはゴール左隅に鮮やかに突き刺さった。

 劇的な形でチームに勝点3をもたらした背番号18に対して、クラブはSNSでチームの2点目を「ゴロ(アレクサンドル・ゴロビン)の組み立て、ウィサム(ベン・イェデル)のドリブル、タキ(南野)のいたずら」と表現、決勝点の場面は「また彼だ。タキが試合終了間際に2点目を挙げた」と伝え、南野が「最高の気分で、とても嬉しい」と喜びを表わしたこと、ゴロビンが「我々のチームには今、新しいカフーがいる」と、ブラジル代表のレジェンドSBの名前を引き合いに出し、南野のパフォーマンスを称賛したことを紹介している。
 
 また、クラブ主催のMVP投票で89%以上の得票率を記録して今季4度目のMVPに投票された他、リーグ・アンの「23節ベストイレブン」にウィルフリード・シンゴとともに選出されたこと(こちらも4回目)も、クラブの公式サイトが報道。この試合の南野は、右MFでより守備的なタスクを与えられていたが、「最初から最後まで走り続け、彼はどこにでもいた。守備では3度ボールを奪い、4つのデュエルに勝利。そして何より、攻撃で相手に危険をもたらした」と、攻守両面での貢献ぶりを強調した。

 アディ・ヒュッター監督は、「タクミのプレーには満足している。彼は2つの得点に関与し、PKも獲得した。彼は非常に良いプレーをしてくれた」とレッドブル・ザルツブルク時代以来の関係である日本人アタッカーを称え、MFデニス・ザカリアも「チームを助け、勝利をもたらしてくれたことを嬉しく思う」と南野への感謝と祝福のコメントを残している。

 リーグ・アンの公式サイトやSNSは、南野について「ヒーロー」「モナコがアウェーで勝利を挙げたクレイジーな一戦で違いを見せた」「モナコを牽引してランスを打ち負かす」「試合が終盤を迎え、引き分けが濃厚となる中、今季6点目となる見事な決勝ゴールを決め、アウェーチームを3位に浮上させた」と、随所で言及した。
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