海外サッカー

「最良のオプション」「失望」 久保建英、CL敗退を喫したパリSG戦のプレーに現地メディアからは様々な評価

THE DIGEST編集部

2024.03.06

右ウイングでフル出場を果たした久保(右)だが、チームを次ラウンドに導くことはできなかった。(C)Getty Images

 現地時間3月5日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド・オブ16のセカンドレグで、レアル・ソシエダはパリ・サンジェルマンに1-2で敗れ、合計スコア1-4で敗退を喫している。

 ソシエダにとって逆転での次ラウンド進出のためには2点差以上での勝利が求められたホームゲームだったが、15分にキリアン・エムバペの巧みな技で先制を許すと、56分にも左サイドを抜け出したエムバペにGKアレックス・レミロの牙城があっさり崩され、反撃は89分のミケル・メリーノのゴールによる1点止まり。これで、直近の4試合は1分け3敗(1分けはコパ・デル・レイのマジョルカ戦でPK戦負け)となった。

 定位置の右ウイングで先発出場を果たした久保建英は公式戦2試合ぶりのプレーで、積極的に敵陣に攻め入って奮闘したが、スタッツではボールタッチ41回、シュート1本(枠外)、パス23本(成功14本)、キーパス3本、ドリブル4回(成功なし)、タックル5回(成功1回)ファウル3回、警告1回と、強豪相手に苦戦を強いられた印象である。
 
 しかしUEFA(欧州サッカー連盟)の公式サイトは、「久保は最初の45分間で、対峙するヌーノ・メンデスに幾つかの問題を引き起こした。11か月ぶりの先発出場であるメンデスにとって、久保はマークするにはおそらく理想的な人物ではなかった」と、マーカーとの対決においては優位に立ったことを強調した。

 また、「ロビン・ル・ノルマンはアウェーチームの守備を突破し、久保にボールを送りたいという意気込みを感じさせた。これはラ・レアルが続けて示さなければならないものだ」と日本人選手の重要性を指摘し、また久保本人については「ホストチームにとって、彼は活発だった」との表現で、その有益性を示している。

 現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が、「パリSGに圧倒され、得点力にも欠けたソシエダにおいて、最良のオプションはハーフタイム直前に良いクロスシュートを放った久保だ。(同じFWの)ミケル・オヤルサバルが不調で、シェラルド・ベッカーもアシュラフ・ハキミに抑えられる中、この日本人選手はソシエダの攻撃に"味"を加えた」と伝えた。
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