海外サッカー

「貢献はほとんどなかった」 2日間の練習のみで後半途中出場の久保建英に対して現地メディアの評価は軒並み厳しめ…「相手に恐怖感を与えた」との賛辞も

THE DIGEST編集部

2024.04.16

アルメリア戦は後半途中からの出場となった久保。この試合にかぎってはプレー内容より怪我から復帰できたことを喜ぶべきか。(C)Getty Images

 現地時間4月14日に行なわれたラ・リーガ第31節、レアル・ソシエダはアルメリアと2-2で引き分け、連勝は3でストップしている。

 本拠地レアレ・アレナでの一戦、30分に先制を許したものの、32分に左からのクロスをシェラルド・ベッカーがダイレクトボレーで押し込んで追いつくと、59分にはベッカーのダイレクトでの折り返しにファーポストのミケル・オジャルサバルが合わせて勝ち越し。しかし88分にイゴール・スベルディアの退場を伴うファウルでPKを献上し、これを決められて、土壇場で勝点2を逃す結果となった。

 この試合、久保建英は70分にアンデル・バレネチェアに代わって出場。前節アラベス戦の前半に負った右足ハムストリングの怪我は当初、軽症と発表されていたものの、チーム練習への合流は遅れて、試合2日前となり、ベンチでこのホームゲームを迎えることを余儀なくされている。

 ボールタッチは6回、パス4本(成功1本)、シュートなし、ドリブルなし、キーパス1本、空中戦1回(勝利)というスタッツからも分かるように、約20分間であまりプレーに絡むことはできなかった背番号14に対しては、やはり現地メディアの評価は芳しくなく、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の「1」。プレーに対する言及はなかった。
 
『AS』紙も同採点で、個別評価においては「彼は怪我のために20分しかプレーできなかった。実際、この日本人選手の貢献はほとんどなかった」と厳しく記述。一方、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、久保が「間に合った」としながらも、「たった2度の練習しか参加していない状態で試合に出場し、25分間プレー。しかし彼は、チームに対して貢献するのに苦労した」と評している。

 地元バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、「ラ・レアルは4-4-2のフォーメーションに変更し、久保を攻撃の中心に配置した。しかし、イマノル・アルグアシル監督の施した変更により、チームは戦術的な混乱に陥った。パフォーマンスは悪化し、試合を決定的にすることはできなかった」と、久保登場後のホームチームのプレーの拙さを強調。久保個人については、プレー時間の少なさもあって「採点なし」とし、寸評も「彼は試合にほとんど関与しなかった。練習不足であることは明らかだった」とだけ記した。

 最後にサッカー専門サイト『El Desmarque』は、10点満点の採点で及第点の「6」(チーム2番目タイ)を久保に与え、「彼は後半途中に出場し、ボールをキープする時には常に、相手守備陣に対して恐怖感を与えた」と、ポジティブに短いプレー時間を振り返っている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】久保建英、後半途中からピッチへ! 31節アルメリア戦ハイライト
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