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海外サッカー

「並外れたアスリートであり人物」現役引退を発表した長谷部誠の特別なキャリアに現地メディアも敬意! 樹立した偉大な記録の数々にも脚光

THE DIGEST編集部

2024.04.19

今シーズン限りでの現役引退を発表したフランクフルトの長谷部。(C)Getty Images

今シーズン限りでの現役引退を発表したフランクフルトの長谷部。(C)Getty Images

 フランクフルトの長谷部誠は4月17日、記者会見において今季限りでの現役引退を発表した。

 今年1月18日に40歳になった彼は、「22年間プロサッカー選手として過ごしてきましたが、現役生活に終止符を打つ時が来ました。この決定については慎重に検討しましたが、今が適切な時期であると考えています。長年にわたって経験し、達成できたことを、誇りを持って振り返ることができます。(中略)今後はシーズンの重要なラストスパートに全力を注ぐことになります。そして、夏以降はアイントラハトでの新しい役割を楽しみにしています」と語り、引退後もフランクフルトに指導者として残留することを明らかにしている。

 クラブのスポーツディレクターであるマルクス・クロシェは、「マコトは常に、多くの選手にとって素晴らしいロールモデルだった。彼のプロフェッショナルな姿勢とライフスタイルにより、40歳になった今でも高いレベルでサッカーをすることができている。シーズン後に現役生活を終えるという彼の決断は、尊敬に値する。彼はフランクフルトで素晴らしい功績を残した。その長年の経験を若い選手たちへ伝えるために、クラブに残ることを嬉しく思う」との声明を発した。
 
 2002年に藤枝東高から浦和レッズに入団し、中盤の底に君臨してJリーグやAFCチャンピオンズリーグなどのタイトル獲得に貢献した彼は、2008年1月にドイツに渡り、ヴォルフスブルクでは加入2シーズン目にリーグ優勝を経験。2013年に移籍したニュルンベルクでは怪我や2部降格の憂き目に遭ったが、2014年よりフランクフルトの一員となり、中盤の底、もしくは最終ラインで安定したプレーを見せて、2018年にDFBポカール、そして2022年にはヨーロッパリーグというビッグタイトルを手にしている。

 そして日本代表としては、ジーコ政権下の2006年2月に親善試合アメリカ戦で初キャップを刻んで以来、2018年までに114試合でプレー(2得点)。ワールドカップは、2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会と3度(計11試合)出場し、2011年には唯一のタイトルとなるアジアカップを、キャプテンとして勝ち取った。

 プロ選手として700試合近くプレーし、ドイツではブンデスリーガで383試合に出場(4月17日現在)。これは外国人選手としては、クラウディオ・ピサーロ(490試合)、ロベルト・レバンドフスキ(384試合)に次ぐ記録であり、当然ながらアジア人としては歴代1位である。
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