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CLバイエルン戦の冨安健洋、ザネへの対応には「ほとんど封じ込めた」「速さに苦戦した」と評価は二分! 失点時のプレーへの苦言も…

THE DIGEST編集部

2024.04.19

CLのバイエルン戦で今年初のスタメン出場を果たした冨安。(C)Getty Images

 現地時間4月17日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のセカンドレグで、アーセナルはバイエルンに0-1で敗れ、合計スコア2-3で敗退を喫した。

 敵地アリアンツ・アレナでのリターンマッチ、63分にジョシュア・キミッヒのゴールを許した「ガンナーズ」は、このビハインドを覆せないまま試合終了を迎え、クラブ史上初の欧州制覇の夢は、今回も道半ばにして潰えることとなった。

 この試合で冨安健洋は、左SBとしてスタメン入り。なんとアーセナルでは、2024年初の先発出場となったが、直近の2試合でヤクブ・キビオル、オレクサンドル・ジンチェンコという同ポジションのライバルがいずれも苦戦して試合結果に少なからぬ影響を与えてしまっており、ミケル・アルテタ監督にとっても待望の復帰であった。
 
 86分にエディー・ヌケティアと交代するまで、ボールタッチ43回、パス27本(成功24本)、キーパス1本、ドリブル2回(成功2回)、タックル4回(成功3回)、ボールロスト2回、ファウル1回というスタッツを記録した背番号18は、ファーストレグでキビオルを翻弄したレロイ・ザネをしっかり封じ、また高い位置でのボール奪取で攻撃にも貢献するなど、存在感を示した。

 現地メディアの評価を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で及第点の「6」を与え、日刊紙『Mirror』は「冨安に対しては、ザネを抑えられるという期待があった。15分過ぎに対応が遅れ、ザネの侵攻を許したが、カバーに入ったチームメイトが脅威を防いだ。この起用は残りのシーズンを考慮してのもので、冨安は信頼に足る能力を示したと言えるが、アルテタ監督がどう考えているかはまだ分からない」と綴った。

 ただ『Mirror』紙は、元スコットランド代表選手で現在はコメンテーターを務めるアリー・マッコイストの「(キミッヒの決勝ヘッドの場面で)アーセナルはDFが3人いた。そのうちのひとりが冨安であり、彼はキミッヒをマークするべきだったが、シュートを許してしまった」という指摘も紹介している。
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チーム最高タイの評価がある一方で厳しい見方も…