現地6月18日にEURO2024のグループステージ第1節(F組)が行なわれ、FIFAランキングが参加24カ国中24番目(75位)の初出場国ジョージアが、FIFAランキング40位のトルコと対戦。1ー1で迎えた後半に2点を奪われたジョージアが、1ー3でトルコに敗れた。
【動画】トルコ対ジョージアのマッチハイライトをチェック!
25分にトルコのメルト・ミュルドゥルに高難易度のダイレクトボレーを決められたジョージアは、32分に反撃。13本のパスとFWフビチャ・クバラツヘリアのドリブルでトルコ守備陣を揺さぶると、右サイドを突破したインサイドハーフのジョルジ・コチョラシュビリのグラウンダーがクロス。このボールをFWジョーゼス・ミカウターゼがダイレクトで蹴り込んで同点に追いついた。
65分にはトルコの“神童”アルダ・ギュレルに鮮烈ミドルを決められて1ー2とふたたび1点のビハインド。それでもジョージアは諦めずにトルコ・ゴールを目指す。70分、ミカウターゼとのワンツーでエリア内に進入したコチョラシュビリのシュートはクロスバーを叩き、アディショナルタイムの93分には左サイドを突破したクラツヘリアのクロスを、ミカウターゼとコチョラシュビリが重なるようにシュート。しかしボールはゴール左に逸れてしまった。
96分には相手ゴールから約22メートルの位置でファウルを受けてFKとなり、GKジョルジ・ママルダシュビリも前線に上がってゴールを狙う。クバラツヘリアが蹴ったFKは混戦を抜けてポストに当たり、跳ね返ったボールを途中出場のFWズリコ・ダビタシュビリが押し込んだが、トルコDFサメト・アキドゥンの頭に当たってCKとなった。
CKの1本目はトルコDFがゴールラインにクリア。続く2本目もクリアされてトルコのカウンターを浴びてしまい、独走したケレム・アクトゥルコールに無人のゴールに流し込まれて3点目を奪われた。アディショナルタイム表示の6分を過ぎた、97分の出来事だった。
EURO初戦でジョージアは奮闘し、とりわけ何度もゴールに迫った終盤の猛攻を各国メディアが評価した。英国紙『Guardian』は「両チーム合わせて4つのゴールが生まれ、シュート数は計37本。ワイルドで素晴らしく、熱狂があった」と報じ、英放送局『BBC』は「初出場のジョージアが勇敢に戦い、何度も同点ゴールに迫った。スリリングなショーで、最高の夜だった」と伝えている。
同じF組に入るポルトガルのスポーツ紙『A BOLA』は、「3失点したとはいえ、ウィリー・サニョール監督が率いるジョージアの守備は堅固だった。ママルダシュビリがGKでなければ、さらに失点していたはずだ」として、ミュルドゥルとアルダ・ギュレルが決めた2つのスーパーゴールと、最後の3失点目は防ぎようがなかったと記している。
各国でスポーツ番組を放送する『Eurosport』は、「ジョージアのEUROデビュー戦は、記憶に残る試合だった。敗れてしまったが、ジョージアの選手たちはファンを大いに沸かせた。スリリングな試合だった」と伝え、米紙『New York Times』は、「この試合が今大会を新たなレベルに引き上げた」と記述した。
『UEFA.com』は試合レポートで、「EUROデビューのジョージアは胸を張って試合会場を後にする。ジョージアの選手たちは“自分たちがこの舞台に相応しい存在だ”と確信している」と綴った。また、ジョージアのイラクリ・コバヒゼ首相は、「史上初のEURO初ゴールもあり、名誉あるプレーを見せた」と代表チームの奮闘を称えている。
伊紙『Gazzetta dello Sport』は、トルコ代表を率いるヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の勝利に触れ、「ドキドキの誕生日。最終的にモンテッラは笑顔でシャンパンの栓を抜き、50歳の誕生日を勝利で祝った」と記載。ジョージアについては、「クバラツヘリアのジョージアは不運に見舞われ、最後に罰を受けた」と伝えた。
構成●THE DIGEST編集部
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25分にトルコのメルト・ミュルドゥルに高難易度のダイレクトボレーを決められたジョージアは、32分に反撃。13本のパスとFWフビチャ・クバラツヘリアのドリブルでトルコ守備陣を揺さぶると、右サイドを突破したインサイドハーフのジョルジ・コチョラシュビリのグラウンダーがクロス。このボールをFWジョーゼス・ミカウターゼがダイレクトで蹴り込んで同点に追いついた。
65分にはトルコの“神童”アルダ・ギュレルに鮮烈ミドルを決められて1ー2とふたたび1点のビハインド。それでもジョージアは諦めずにトルコ・ゴールを目指す。70分、ミカウターゼとのワンツーでエリア内に進入したコチョラシュビリのシュートはクロスバーを叩き、アディショナルタイムの93分には左サイドを突破したクラツヘリアのクロスを、ミカウターゼとコチョラシュビリが重なるようにシュート。しかしボールはゴール左に逸れてしまった。
96分には相手ゴールから約22メートルの位置でファウルを受けてFKとなり、GKジョルジ・ママルダシュビリも前線に上がってゴールを狙う。クバラツヘリアが蹴ったFKは混戦を抜けてポストに当たり、跳ね返ったボールを途中出場のFWズリコ・ダビタシュビリが押し込んだが、トルコDFサメト・アキドゥンの頭に当たってCKとなった。
CKの1本目はトルコDFがゴールラインにクリア。続く2本目もクリアされてトルコのカウンターを浴びてしまい、独走したケレム・アクトゥルコールに無人のゴールに流し込まれて3点目を奪われた。アディショナルタイム表示の6分を過ぎた、97分の出来事だった。
EURO初戦でジョージアは奮闘し、とりわけ何度もゴールに迫った終盤の猛攻を各国メディアが評価した。英国紙『Guardian』は「両チーム合わせて4つのゴールが生まれ、シュート数は計37本。ワイルドで素晴らしく、熱狂があった」と報じ、英放送局『BBC』は「初出場のジョージアが勇敢に戦い、何度も同点ゴールに迫った。スリリングなショーで、最高の夜だった」と伝えている。
同じF組に入るポルトガルのスポーツ紙『A BOLA』は、「3失点したとはいえ、ウィリー・サニョール監督が率いるジョージアの守備は堅固だった。ママルダシュビリがGKでなければ、さらに失点していたはずだ」として、ミュルドゥルとアルダ・ギュレルが決めた2つのスーパーゴールと、最後の3失点目は防ぎようがなかったと記している。
各国でスポーツ番組を放送する『Eurosport』は、「ジョージアのEUROデビュー戦は、記憶に残る試合だった。敗れてしまったが、ジョージアの選手たちはファンを大いに沸かせた。スリリングな試合だった」と伝え、米紙『New York Times』は、「この試合が今大会を新たなレベルに引き上げた」と記述した。
『UEFA.com』は試合レポートで、「EUROデビューのジョージアは胸を張って試合会場を後にする。ジョージアの選手たちは“自分たちがこの舞台に相応しい存在だ”と確信している」と綴った。また、ジョージアのイラクリ・コバヒゼ首相は、「史上初のEURO初ゴールもあり、名誉あるプレーを見せた」と代表チームの奮闘を称えている。
伊紙『Gazzetta dello Sport』は、トルコ代表を率いるヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の勝利に触れ、「ドキドキの誕生日。最終的にモンテッラは笑顔でシャンパンの栓を抜き、50歳の誕生日を勝利で祝った」と記載。ジョージアについては、「クバラツヘリアのジョージアは不運に見舞われ、最後に罰を受けた」と伝えた。
構成●THE DIGEST編集部
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