現地6月26日にEURO2024のグループステージ第3節(F組)が行なわれ、FIFAランキング75位で出場24か国中24番目の初出場国ジョージアが、FIFAランキング6位で前々回大会の優勝国ポルトガルを2ー0で下す歴史的大金星を挙げた。
【動画】EURO2024、ジョージア対ポルトガルのハイライトをチェック!
2連勝ですでに決勝トーナメント進出を決め、メンバーを大幅変更したポルトガルに対して、ジョージアが開始直後の2分にリードを奪う。DFアントニオ・シウバのパスミスを拾ったFWジョーゼス・ミカウターゼがドリブルで前進すると、左サイドを駆け上がるFWフビチャ・クバラツヘリアにスルーパス。絶対的エースで国民的英雄のクバラツヘリアがGKディオゴ・コスタとの1対1を制して、値千金の先制ゴールを生み出した。
ポルトガルに一方的にボールを保持されながらも、ジョージアは堅固な守備を見せた。16分のFWクリスティアーノ・ロナウドの直接FKは守護神ジョルジ・ママルダシュビリがはじき出し、23分のMFジョアン・パリーニャのミドルは正面でキャッチ。ポルトガルの攻撃をしのぎ切って前半を1ー0で折り返した。
防戦一方ながら、時折繰り出すカウンター攻撃でポルトガルゴールに迫るジョージアが、57分に待望の追加点。DFルカ・ロチョシュビリがペナルティーエリア内でA・シウバに蹴られ、VARの末にPKの判定に。キッカーのミカウターゼが右隅に決めて2ー0と格上相手にリードを広げた。5ー3ー2のブロック守備と鋭いカウンターは最後までポルトガルを苦しめたジョージアが、EURO初出場で初勝利を挙げ、初めての決勝トーナメント進出も成し遂げた。
ポルトガル相手にアップセットをやってのけたジョージアに対し、各国メディアが称賛の声を次々と挙げた。伊紙『Gazzetta dello Sport』は、「歴史的なショーだ。少年ダビデが巨人ゴリアテを倒した。ジョージアは(決勝トーナメント1回戦で)スペインと戦う準備ができている」と報じた。
敗れたポルトガルの各メディアは、次のように反応した。スポーツ紙『Record』は「ゲルゼンキルヘンのサプライズ。メンバーをほぼ入れ替えたポルトガルが悪い結果を招いた」と伝え、国営放送『RTP』は「ポルトガルはひどいプレーで惨敗した」と報道。日刊紙『Publico』も「ロベルト・マルティネス監督の実験は失敗に終わった」と大幅なメンバー変更が敗因だったと指摘している。
また、英放送局『BBC』は「組織化されたジョージアが、今大会最大の話題を提供した。ウィリー・サニョール監督率いるチームは平均以下と見られていたが、完璧な仕事を遂行してグループステージを突破した。次のスペイン戦でも、ふたたび歴史を刻もうとするだろう」と躍進ぶりを表現している。
米放送局『ESPN』は「全グループステージ全試合のなかで、最も素晴らしいゲームのひとつだった。初出場に満足することなく、ジョージアの選手たちはさらに上を目指している」と伝え、米紙『New York Times』も、「今大会で最大の衝撃。見事な勝利だった。次のスペイン戦でもクーデターを起こそうとしている」と、3度のEURO優勝を誇るスペイン相手にも波乱を起こす可能性を示唆した。
決勝トーナメント1回戦でジョージアと戦うスペインのスポーツ紙『Marca』は、「新たな1ページを刻んだジョージアが、グループステージで唯一全勝したスペインと対戦する。クバラツヘリアの驚くべきクオリティーとミカウターゼの冷静なショット。そしてGKママルダシュビリは試合を通してハイパフォーマンスを見せ、相手を無失点に抑えた」と、バレンシアでプレーする守護神を特筆していた。
「ジョージアにとって記録に残る大会」と記したのが、『UEFA.com』だ。「クバラツヘリアとミカウターゼがゴールを奪い、守護神ママルダシュビリがポルトガルのシュートを何度も防いだ。ポルトガルはジョージアの脅威を止められなかった」と伝えている。
決勝トーナメント1回戦のスペイン対ジョージアは、現地6月30日に行なわれる。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】なぜジョージア代表はEURO初出場を成し得たのか? 歴史的快挙の背景をUEFAがレポート「さらなるマイルストーンを達成しても不思議ではない」
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2連勝ですでに決勝トーナメント進出を決め、メンバーを大幅変更したポルトガルに対して、ジョージアが開始直後の2分にリードを奪う。DFアントニオ・シウバのパスミスを拾ったFWジョーゼス・ミカウターゼがドリブルで前進すると、左サイドを駆け上がるFWフビチャ・クバラツヘリアにスルーパス。絶対的エースで国民的英雄のクバラツヘリアがGKディオゴ・コスタとの1対1を制して、値千金の先制ゴールを生み出した。
ポルトガルに一方的にボールを保持されながらも、ジョージアは堅固な守備を見せた。16分のFWクリスティアーノ・ロナウドの直接FKは守護神ジョルジ・ママルダシュビリがはじき出し、23分のMFジョアン・パリーニャのミドルは正面でキャッチ。ポルトガルの攻撃をしのぎ切って前半を1ー0で折り返した。
防戦一方ながら、時折繰り出すカウンター攻撃でポルトガルゴールに迫るジョージアが、57分に待望の追加点。DFルカ・ロチョシュビリがペナルティーエリア内でA・シウバに蹴られ、VARの末にPKの判定に。キッカーのミカウターゼが右隅に決めて2ー0と格上相手にリードを広げた。5ー3ー2のブロック守備と鋭いカウンターは最後までポルトガルを苦しめたジョージアが、EURO初出場で初勝利を挙げ、初めての決勝トーナメント進出も成し遂げた。
ポルトガル相手にアップセットをやってのけたジョージアに対し、各国メディアが称賛の声を次々と挙げた。伊紙『Gazzetta dello Sport』は、「歴史的なショーだ。少年ダビデが巨人ゴリアテを倒した。ジョージアは(決勝トーナメント1回戦で)スペインと戦う準備ができている」と報じた。
敗れたポルトガルの各メディアは、次のように反応した。スポーツ紙『Record』は「ゲルゼンキルヘンのサプライズ。メンバーをほぼ入れ替えたポルトガルが悪い結果を招いた」と伝え、国営放送『RTP』は「ポルトガルはひどいプレーで惨敗した」と報道。日刊紙『Publico』も「ロベルト・マルティネス監督の実験は失敗に終わった」と大幅なメンバー変更が敗因だったと指摘している。
また、英放送局『BBC』は「組織化されたジョージアが、今大会最大の話題を提供した。ウィリー・サニョール監督率いるチームは平均以下と見られていたが、完璧な仕事を遂行してグループステージを突破した。次のスペイン戦でも、ふたたび歴史を刻もうとするだろう」と躍進ぶりを表現している。
米放送局『ESPN』は「全グループステージ全試合のなかで、最も素晴らしいゲームのひとつだった。初出場に満足することなく、ジョージアの選手たちはさらに上を目指している」と伝え、米紙『New York Times』も、「今大会で最大の衝撃。見事な勝利だった。次のスペイン戦でもクーデターを起こそうとしている」と、3度のEURO優勝を誇るスペイン相手にも波乱を起こす可能性を示唆した。
決勝トーナメント1回戦でジョージアと戦うスペインのスポーツ紙『Marca』は、「新たな1ページを刻んだジョージアが、グループステージで唯一全勝したスペインと対戦する。クバラツヘリアの驚くべきクオリティーとミカウターゼの冷静なショット。そしてGKママルダシュビリは試合を通してハイパフォーマンスを見せ、相手を無失点に抑えた」と、バレンシアでプレーする守護神を特筆していた。
「ジョージアにとって記録に残る大会」と記したのが、『UEFA.com』だ。「クバラツヘリアとミカウターゼがゴールを奪い、守護神ママルダシュビリがポルトガルのシュートを何度も防いだ。ポルトガルはジョージアの脅威を止められなかった」と伝えている。
決勝トーナメント1回戦のスペイン対ジョージアは、現地6月30日に行なわれる。
構成●THE DIGEST編集部
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