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海外サッカー

「静かな初陣だったが…」英国メディアは南野拓実のリバプールデビュー戦をどう見たか。最も評価を得たプレーは?

THE DIGEST編集部

2020.01.07

最前線からのチェイシングなどで攻守に奔走した南野。そのパフォーマンスに対する現地メディアの評価は? (C) Getty Images

最前線からのチェイシングなどで攻守に奔走した南野。そのパフォーマンスに対する現地メディアの評価は? (C) Getty Images

 南野拓実のリバプールでのデビュー戦は上々なスタートとなった。

 現地時間1月5日に開催されたFAカップ3回戦で、本拠地アンフィールドでエバートンを迎え撃ったリバプールは1-0で勝利した。

 このマージーサイドダービーで“初陣”を飾ったのが、南野である。3トップのセンターで先発出場した日本代表FWは、70分にアレックス・チェンバレンとの交代でピッチを退くまで、最前線からのフォアチェックなど、献身的な姿勢を見せた。

 試合後、ユルゲン・クロップ監督は、「2度の練習しかしてないなかで、タクミはゲームをしっかりと読み取り、並外れたスキル、良い姿勢を見せてくれた」と及第点以上の評価を口にしたが、英国メディアは日本代表FWをどう見たのか?

 英紙『Independent』のマーク・クリッチリー記者は、「デビュー戦だとは思わなかった。これこそが、タクミ・ミナミノに対する最大の賛辞だろう」と評している。

「リバプールのシャツを着たミナミノの最初の出場は、ゴールや特に印象的なパフォーマンスは見られなかった。だが、ユルゲン・クロップが彼との契約がアンフィールドに適していると感じた理由を知るには十分すぎる内容だった。

 ミナミノが示したプレーは、いずれも彼の能力が確かなものであると証明するものだった。そして何よりも重要なことは彼がクロップが選手に課している特別な要求に対応し、それをソツなく遂行できたことだ」
 
 また、現地でプレミアリーグの中継などを担っている英衛星放送『Sky Sports』は、「フィルジル・ファン・ダイクが、エバートンとのデビュー戦で決勝点を挙げたことを考えると、静かな初陣だった」としつつ、プレーは効果的だったとレポートしている。

「ベルギー代表FWディボック・オリギをサイドに追いやり、中央でプレーしたミナミノは、ハーベイ・エリオットと数回、得点を期待させる連携を見せ、さらに相手DFの背後をとる明確な意思を披露した。

 ミナミノがクロップの好むプレスゲームで戦うのに適しているのは確実であり、過密日程において攻撃面での重要な選択肢になることは間違いないだろう。後半はインパクトを失っていったが、ザルツブルクの選手として対戦したのが、わずか4週間前だったことを考えれば、この結果は予想できたことだ」

 デビュー戦で小さくない評価を得た南野。ただ、シーズンが進むにつれて、チームとしても結果が重要視されてくる今後は、よりシビアな視線が向けられることは想像に難くない。果たして、そのなかで日本代表FWは、いかなるパフォーマンスを見せられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
 
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